パートナー代表の高橋俊哉です。ノロノロ台風のため日本列島に大きな被害がでていますね。関東でも大雨や暴風が断続的に繰返し発生していて、電車の運行も運休や速度制限、間引き運転となり、お見合やカウンセリングのリスケも続いています。これ以上の被害が出ないよう、規模が小さくなって通り過ぎてくれるのを祈っています。
生きていたり、婚活をしていると、いろいろと辛いことやうまくいかないことや想定外のことなどが次々が起るわけですが、だからこそ人は一人の力だけではどうにも生きられないものです。なので、他者との協力、協調で仕事を進めたり、婚活ではかけがえのないたった一人のパートナー探しをしていくわけですね。
そうすると、どうしても意思疎通の基本となるコミニュケーション能力が問われるわけです。コミニュケーション能力をあげる、となるといきおいどう自分の考えを纏めてどのように伝えるか、という点にフォーカスしがちですが、カウンセラー高橋はまず最初に大切にすべきことはそうではないと考えています。先ず第一に心がけるべきことは、『相手の話をじっくりと聴くこと。』なのだと思っています。人は自分の想いや自分事を人に聴いてもらうことが大好きです。想うがままにとめどなく自分語りをすることは、とても快感を覚えます。人が話しているのに、その話の腰を折ってしまいしゃべり出してしまうことはありませんか。かくいう高橋も実は時々やってしまっていました。相手の話がかったるくなってしまったり、自分の方が良く知っているからと思ってしまったり、上から目線で得得と話してしまったことがよくありました。結果会話がどうも後味悪くなってしまい、それは自分に原因があると気づきました。こういう態度は、相手に対してのリスペクトに欠けているので、相手が自分に心を開いてくれることはないわけです。
❝きく❞にも3つの種類があるといわれています。それは、「聞く」「聴く」「訊く」の三種類です。「聞く」とは英語の「hear」で受動的に「きく」ことです。 「聞く」は、耳に入ってきた音や言葉を認識するという意味です。「聴く」とは英語の「listen」、「聴く」は「聞く」よりも能動的な「きく」ことです。「聴く」は、相手が感じていることや伝えたいことを理解しようとして耳を傾けることです。「聴く」という漢字には、「心」という文字が入っていますが、つまり心を込めて、「きく」ということです。この場合、相手に対しリスペクトの気持ちや許容の気持が大切になります。「訊く」とは、自分の興味や関心から沸き起こった、知りたいことや尋ねたいことを「きく」ということです。これは自分がききたいことを「訊く」 ため、 相手が言いたいことを「聴く」とは、真逆の意味になっています。刑事の取り調べをイメージすればわかると思います。つまり容疑者に対する尋問ですね。
人の話を聴けるようなるのはなかなか簡単ではありません。高橋がカウンセリングを重ねていく中で、面倒くさがらず、意識を相手の気持ちにフォーカスし、反省・訓練しながら掴んだポイントは次の3つのポイントになります。
①興味をもって聴く。:相手の立ち位置を十分に理解してあげて、想いや考えや望むことに寄り添ってあげることです。婚活の最初の面談は、初対面でもあり、お相手も緊張したり、構えていたりします。天気の話や雑談など軽い話題から入って、話しやすい雰囲気をつくり、リラックスしてもらい、少しづつ時間をかけて本音を話してもらうようにしていきます。聴く側は、自然と相槌やうなづきなどのアクションが出るものです。
②傾聴に徹する。:ある面談時に気づいたのですが、相手の話を聞きながら、自分はというと次に話すことや別のことを考えたりしていたのです。”傾聴”とは文字通り相手の話に耳を傾けるということです。自分から反論や意見を挟まず、ただひたすら聴くということに徹すること。真剣に傾聴すると、相手は大きな安心感を抱き、満足感を感じていることが実感できるようになってきます。
③肯定・共感してあげる。:傾聴していると、こちらの感情も湧き上がってくることがあります。時には相手の話に共感することで、怒りを感じたり、笑ってしまったり、涙がこぼれてくるようなことがあるものです。これはひたすら傾聴に徹していると、起ることです。相手は自分の話す内容でそこまで感情移入してくれている、と感じて強い一体感を持ってくれるようになります。これは相手を肯定・共感してあげていられるからこそなのです。
人は自分の話を親身になって聴いてくれる相手を求めています。それはなかなか見つからないものです。打算やかけひきや論破ではなく、ひたすら聴いてくれる、そんな相手が、ビジネスでも友人関係でもそして婚活でもベストパートナー足りえるのだと思います。