パートナー代表の高橋俊哉です。3月になっています。朝散歩をしていると、ひんやりした風の感触の中にも春の兆しが感じられるようになってきました。花も梅から桜へとバトンタッチしていきます。心が浮き立つような感じになってきます。一方で、3月は卒業や年度の最終月が多くの学校や企業でも予定されているので、終わりを締め括る時期でもありますね。気持ちの整理がうまくできないことや、何かと多忙で落ち着かないことや、厳しい目標に苦しんでいたりすることもあるかもしれません。今日は、残念だったり、期待外れだったり、心が軋むように辛かったり、想定外のできごとに茫然と立ちすくんでしまうこともある婚活や、人生の出来事にうまく対処できる方法について書いてみたいと思います。

1.したたかに生きる。:婚活でも仕事や日々の暮しでも、いろいろなことが起こります。何かをしようとするときに、ふと不安が頭をもたげてくるものです。大丈夫かな?、うまくできるかな?、嫌われないかな?、怒られないかな?、などなど。婚活では、お見合い前などは緊張するし、不安で一杯になったりもしますね。そんな時は開き直って、したたかに対応すれば、存外道は開けるものです。とにかく精一杯やってみよう!、嫌われちゃったらしかたがない!、また次があるさ!、さあ怒ってもらいましょう!こう考えられれば、素の自分が素直に出せるし、逃げずに正面からことにあたることができます。自分の考えもきちんと伝えられるので、好感を持ってもらえたりもするものです。したたかに生きていければ、冷静に、平常心でことに対応できるというわけです。

2.しなやかに生きる。:しなやか、というとどんなイメージが浮かぶでしょうか。弾力があってよくしなう、考え方が柔軟、上品で優雅、というところでしょうか。自分の価値観を大事にしつつも頑迷ではなく、自分の価値観を基にして、変化に柔軟に対応する生き方が「しなやかな生き方」ではないでしょうか。やるべきことに追われてばかりではなく、常に時間の余裕を持っておくように努めると、冷静に物事を判断できるようになります。少し時間を置いて改めて見つめ直してみると、別の角度から考えられるようになると思います。ウォームハートを持ちながらも、クールヘッドで判断していくと考えの幅が広がります。しなやかに生きる、ということは「柔軟で上品に、自分の価値観を大切にして生きること。」なんだと思います。

3.あきらめる、というのは大切な考え方。:”諦める”というと、放棄、断念、ギブアップするなど、マイナスイメージで使われることが多いと思いますが、漢和辞典で「諦」を調べると実は悪い意味はひとつもありません。つまびらかにする。いろいろ観察をまとめて、真相をはっきりさせる。まこと、と書いてあります。仏教では、真実、真理、悟りを意味する素晴らしい言葉なのです。つまり現実を明らかに見る、ということです。婚活では、お相手に自らの気持ちを告白するわけですが、統計的には、成功する確率は20〜30%となっています。どんなにお相手のことが好きになって、先に進みたいと思ってもうまくいかない事の方が圧倒的に多いものなのです。その点を認識していれば、NGを食らっても、そんなに落ち込まないわけです。勝手な思い込みで期待ばかりが膨らんでしまうと、失敗したときに大きな痛手を受けてしまいます。お見合いやお付合いがうまくいかないと、落ち込んでしまい、もう辞めたい、という会員さんもいますが、とにかく現実をみて、ダメ元だと、というように心の備えをして、次に参りましょう、とアドバイスしています。そんなに簡単にいくのであれば、とっくの昔に結婚できていたわけですから。また、そんな時は、自分を責めることのないように、ともお伝えします。婚活も人生も、もともと大変な難事業なのですから、直ぐに結果がでなくても当たり前なのです。そう考えられれば、粘り強く取り組んでいけるのです。先日も千葉で仕事をした後で帰ろうとしたら、人身事故で電車がかなり乱れていることがわかりました。まあ、40、50分多くかかっても迂回していこうと思っていました。駅に着くと、人でごった返していて、駅員さんに食ってかかっている人もいました。でもこんなことは日常茶飯事です。そう思って進んでいくと自分の乗る方向の電車が、準備が整いちょうど出発するところでした、運よく乗車できて、結局ほぼ予定通りの時間で帰宅できました。現実を受け入れて、構えておけば、逆にうまくいくこともある、ということを実体験したのでした。

婚活も、人生も、想定外のことや、期待通りに進まないことが山ほどあります。よいことより明らかに辛く、悲しい、嫌なことの方が多いものです。そんなとき、したたかに、しなやかに、あきらめて、歩を進めていきたいものですね。