パートナー代表の高橋俊哉です。3月ももう最終日。明日から4月に突入ですね。終わりと始まりの季節、未知の環境でスタート、という方も多くいらっしゃるかもしれません。期待と不安が入交り、なんとなく頭がキーンとなるような思いを私もなんども経験しました。緊張やストレスで一杯一杯になることもあるでしょう。そんなときは、気負いから気持ちを解放し、普段通りの自分を取り戻せるよう、時間が取れる時に以下5つをお試しあれ。①ゆっくりとした呼吸を意識してしてみる、4回吸って8回吐く、肺の中の空気を出し切る感じで。②パジャマなどゆったりとした服で、ゆったりとした音楽聴きながら、好きな本を読む、コーヒーでも飲みながら。③食事もスローペースで味わって食べる。お酒は赤ワインを少々、飲み過ぎないこと(自戒を込めて(笑))。④寝る2時間前に温めのお風呂に浸かる、この時もノラジョーンズかステイシーケントでも流しながら。⑤常温の水をコップで二口、スマホ追放し、できるだけ暗くした寝室で換気した後、のびのび手足を伸ばして眠りにつく。

ただ、今日はこれ以上はない辛い状況に落ち込んでしまったときはどうしたらよいか、ということについて書いてみたいと思います。愛する人やかけがえのない家族との別れ、仕事や学業で一生懸命取組んできたことが叶わず大きな失敗や挫折をしたときなどに、大きな喪失感や深い絶望感に襲われて、精神的にも身体的にも不安定な状態に陥ってしまいます。こんな状態をあらかじめ想定し、構えをつくっておくことは難しいし、そもそもできないですね。そういう状態の渦にいきなり巻き込まれてしまうのですから。

1.暫らくは何もせず茫然としたままの状態でいればよい。:こんな状態に直面したら、何もできなくなってしまいます。どうにかしようともがいても、無理だと割り切ったほうがよいと思います。そういうときは、もう何もできない!、とそのまま心を沈めたままにして静かにしていることです。おもいっきり泣いたり叫んだりしてもよいのです。(ひとりきりの部屋でやってください。) 時が過ぎていくと次第に、こんなことしてばかりいてもしかたがないな、と少しずつほかのことに意識が移っていきます。心理学では、心というのは、ありのまま認めてあげて、その通りに動いていくことが大切だとしています。無理やり動き出そうとしても、激しい逆風に逆らって進もうとしているようなもので、なかなか前に進めないものです。どうしようもない状態の時は、思う存分、心に寄り添ってあげること。自分で自分の心を静かに眺めてあげる、なにもやりたくないときは、なにもしなくていい。一人きりでその辛さの中に浸りきってしまえばよいのです。できるだけ、心が求めていることに従うことが大切。できれば休みを取って、ゴロゴロしながら、辛い心に寄り添ってみるのがよいとされています。そうしていると、徐々に、心が自分で立ち上がってきます。焦ることなく、ありのままでOKだ、という気持ちで時をやり過ごしましょう。

2.避けられないことには逆らわず、少しでも前に進んでみる。:起こってしまった不幸は、どうすることもできない、変えることができない、という事実を受け入れて、できることを行動に移すということです。運命を受け入れて、それなら、自分はその人や、そのことにためにも、新たな可能性に向かって少しづつでも歩を進めることが必要なことだと考えるわけです。大切な人を不慮の事故で無くしたある女性は、暫くは絶望の淵に嵌まり込んでいましたが、自らその不幸を受け入れ、何をするべきかを考え意識して行動することで、精神の安定を取り戻し、新たな自分の可能性を見いだしたのだそうです。

3.一人では立ち直れず、長く悲しみが続いてしまう場合。;悲しみがあまりにも大きく自分自身ではどうにもならないこともあります。大震災や津波などで心に大きな傷を負ってしまった場合などは、精神的にも、身体的にも、行動としても病的な症状が現れてしまい、絶望感に取りつかれてしまいます。最近知ったのですが、グリーフケアという考え方があります。グリーフとは悲嘆という意味です。グリーフケアとは、グリーフ状態にある方に対して、専門家や家族・友人がさりげなく寄り添いサポートすることです。具体的な方法の1つは、心の中の想いを語る機会をつくることです。自分自身の感情を表出することは、悲しみを乗り越える第一歩となることがあります。家族や友人に話を聴いてもらうことも大切なのですが、専門家や自助グループに参加して話を聴いてもらうのがよりよいようです。愛する人が亡くなった場合は、お通夜や葬儀など、別れのセレモニーを行うこともグリーフケアの1つなのだそうです。セレモニーを行うことで、悲しみの気持ちが整理されることもあります。グリーフケアについては、専門機関、病院、寺院、葬儀社、などで案内を受けることができます。

3月24日は母の一周忌でした。誠に迂闊だったのですが父の七回忌も今年でした。菩提寺でお願いをしたら両親ともに法事を執り行っていただけました。とても有難く、心が落ち着きました。両親のためにも、もう一歩前に、と気持ちを新たにして今回書かせていただきました。

皆さまに置かれても、大きな不幸に襲われた時には、少し時間をかけて、なんとかまた立ち上がって、前に進んでいただけたらと思います。