パートナ代表の高橋俊哉です。9月も半ばを過ぎ、朝晩は秋の気配が立ち込めるような候となってきました。季節の変わり目で気温が高め、衣服などで調節しながら、水分摂取もお忘れなく。私は本を読むことを楽しみとしていますが、心に響くことばに出逢うために読んでいるという側面もあるかもしれません。そんな名言、至言、ことわざ、呟き、などに出逢った時にはノートに書きとめることにしています。今日はその中から10のことばをご紹介しつつ、私の想いなども書き綴ってみたいと思います。
1.私は食べている時は、食べることしか考えません。もし私が行進していたら行進することだけに集中します。もし、私が戦わなければならなかったらその日に死んでもそれはかまいません。なぜなら私は過去にも、未来にも生きていないからです。私は今だけにしか興味をもっていません。もし常に今に心を集中していれば幸せになれます。:パウロ・コエーリョ著『アルケミスト』ラクダ使いのことば
この本は、人生について多くの示唆に富んだ本です。多くの書きとめをしている中から少し長いのですが、これを選びました。生きていると不安や心配の種は尽きませんが、仏教では、上座仏教や座禅を基本とする日本の曹洞宗などでは、座禅をしながら呼吸を整え、瞑想することで今、ココに集中することを説いています。仏教を手本にしたマインドフルネス瞑想でも同様です。今この瞬間に生きていれば不安や心配事が入り込む隙がなくなるわけですね。
2.四方のどこにでも赴き 害心あることなく 何でも得たもので満足し 諸々の苦難に耐えて 恐れることなく犀の角のように ただ独り歩め :スッパニバータ ブッダのことば 蛇の章 四二
「どこにでも出かけていき、機嫌よくして、得ることができたもので十分満足し、しぶとく生き抜いて、ひとりで生きて死んでいく」そんな覚悟があれば、どんな困難にも恐れることなく人生を歩んでいくことができるのでしょう。私は、自分が辛いときにこの言葉をつぶやいてみることにしています。「ともかく一人で行け」と背中を押されるようで勇気をもらえます。人は生まれる時も死ぬ時も一人。シンプルに真っ直ぐ自分の道を進んでいけばよいのだとよいのだと思えます。この言葉は仏教に深く親しんでいた宮沢賢治が「雨ニモマケズ」の下敷きにしたのではないかという説もあるようです。
3.他人の過失を見るなかれ。他人のしたこと、しなかったことを見るな。ただ自分のしたこと、しなかったことだけを見よ。:『ブッダの真理のことば 感興のことば』
自分に自信がなかったり、不平不満の固まりだったりすると、他者に悪意のある言葉を吐いたり、見下すことで自分自身を相対的に持ち上げようとします。これはとても見苦しく残念な態度だと言わざるをえません。「頭の上の蠅を追え」ともことわざで言うように、人の事ばかり気にせず自分の事をしっかりと見つめて行動したいものです。この言葉は、社会生活を営む際の心構えとなるし、結婚生活でパートナーと良好な関係を続けるための秘訣でもあるかもしれません。
4.私は朝目覚めると、大過なく過ごしている、自分は幸せだ、と胸の中でつぶやくのを常としている。自らに暗示をかけるのだが、その言葉をつぶやくと気分が明るくなり、今日一日しっかり仕事しようと思う。:私の流儀 吉村昭
最近、眠りにつく前と、朝起きる前の時間がとても大切だと思うようになりました。私は布団に横たわった後にその日の出来事を一つ一つ振り返り、3つの良かったことを反芻します。その上で、意識がぼうっとしてくる中、やれるぞ、やれるぞ!大丈夫、大丈夫!絶対うまくいく!などと心に中で叫びます。朝も自分で自分自身を承認してあげることでスタートすると一日頑張れますね。
5.どうして自分を責めるんですか?他人がちゃんと必要な時は責めてくれるんだからいいじゃないですか。:アインシュタイン
自分のことを守り、大事にできるのは自分自身しかいないのです。生きていたり、婚活を進めていくうえで反省することは時に必要ですが、自分で自分を追い込んでしまうことはけしてやってはいけないことです。失敗や躓いた時は、良い勉強になった、と思って先に進みましょう。
6.周りは思っているほどあなたのことを気にかけていません。それを知ることさえできれば心配する数も減ることでしょう。:エレノア・ルーズベルト
そう、そうなんです。私も会社員時代、自分は周りからこう見られているだろうと勝手に思い込み、それを他人に告げたりもしていました。今思うと恥ずかしい限りで、意識過剰とは正にこのことだと思っています。この言葉を頭の片隅に置いておけば、周囲の目を気にしすぎたり、他意のない他人の言動に過剰反応したりすることもなくなり、自分を押し殺してしまう回数を減らすことができるというわけです。
7.あせってはいけません。ただ牛のように図々しく進んでいくのが大事です。:夏目漱石
やるべきことやできていないことが山ほどあっても、焦ってはいけない。まだまだ日数はあるのだから、着実に一つ一つをこなしていきましょう。空威張りでもなんでも、悠々と、雄々しく、泰然自若として進んでいきたいものです。
8.緊張とは、あなたがそうあるべきと思っている自分のこと。リラックスとは、あなた自身であること。:中国のことわざ
なりたい自分が本来の自分であればよいわけです。緊張すると、自分の実力が半減してしまったりします。自分は必ずできる、と心の中で3回唱えて、深呼吸を3回。そしてチョコレートをひとかけら。そうすれば平常心を保つことができます。肩の力が抜いて自然体で参りましょう。
9.不満はね、ストレスの基よ。感謝はエネルギーになるのよね。:森光子
“コロナ疲れ”などと言われ、日々の生活に不満やストレスを感じることが多いかもしれません。そんな時に、味わい深い言葉だと思います。今現在、生あることへの感謝、辛い時に励ましてくれる友人やパートナーに対する感謝。常に感謝の気持ちを持って行動することができれば、その気持ちが相手にも伝わり、お互い心が満たされ、エネルギーが溢れてくるでしょう。『あたりまえ』ではなく『ありがたい』ことなのです。
10.感謝は人の心を開き、運命を開く。:本田健
いつも幸せそうな人には共通点があります。それは、常に「ありがとう」、「ありがたい」と口にしていることです。どんな小さななことに対しても、「ありがとうございます!」「ありがとう!」という言葉が、さりげなく、自然に口から出てくるのです。私も、コンビニで買い物したときなど、ありがとう、と店員さんに声をかけ、レストランや食事処などでは、美味しくいただきました、ご馳走様、ありがとう。と言うように心がけています。そうすると、とても清々しい気分になるものです。
多くの先人が、多くの経験をされて、残してきた多くのことばは、貴重な生きるための知恵です。
この宝物を噛みしめて、人生や婚活で頑張っていこうではありませんか。