パートナー代表の高橋俊哉です。今日のお題はいささか強引に思われるかもしれませんね。実は私は連れ合いと夕飯の際(飯ものは避けて液体物は欠かせないわけですが)、YouTubeで音楽を聴いたりするのですが、連れ合いが撮り溜めた『孤独のグルメ』を観るのが好きです。主人公の井之頭五郎さんは下戸なので呑兵衛の私とは大違いなのですが、私も連れ合いも食べることは大好きなので、食事をしながら楽しんでおります。本編終了後に原作者の久住昌之さんが、同じお店で今度は一杯呑りながら、満面の笑みを浮かべながら料理を食べるのを観るのも楽しみです。当方も一杯余計に呑んでしまうのですが…。五郎さんは人生が重たくなるとの理由で結婚はせず、(交際歴はあるようですが)、店舗も持たずに輸入雑貨商を営んでいます。食事をするときはいつも一人で、入るべきお店を独特のカンと嗅覚で探し出し、メニューの中からその時の気分で、最もバランス良い料理を何品か選んで注文。途中で追加することもありますが、常に完食。その食べっぷりに惚れ惚れ。控え目で、いつも背広姿で、食前食後の挨拶もきちんとする五郎さんは本当に素敵ですね。お店のご主人や女将さんや店員さんは、俳優さんなどが演じていますが時にアッと驚く人が出ていたりするのも楽しいですね。私も時々一人呑みをするのですが、どうしても行きつけのお店が多くなりますが、時には新規開拓もします。それでとても気に入って時行くようになったのが小田原の『鳥ぎん』さん、実は今日行ってきました。焼き鳥は勿論のこと抜群なのですが、その他にも良いつまみがいろいろあるのが嬉しいかぎり。カウンターで若干、五郎さん気取って、ゆっくり美味しくいただきました。接客も素晴らしいので一人でも落ち着いて過ごせます。
どうして『孤独のグルメ』がこんなに長く続き愛されるのか、なぜついつい観たくなるのか、様々なご意見があると思いますが、舞台となるどの店も、いかにも居心地よさそうな雰囲気で、初見の五郎さんに優しく接してくれます。お店の人ともほど良い距離感で繋がり、お店自体が一つの家族のように感じられます。人と人とが繋がって物語りを紡いでいくのです。現実には、お店によっては、なんとなく場違いな感じになって落ち着かなくなってしまったり、一人では入りにくいお店もあるものですよね。そんな時は本当に孤独を強く感じます。このドラマが素晴らしいのは五郎さんの孤独を、お店やお店にいる人たち(他のお客さんも含めて)が温かく包み込み、けっして高級グルメでなないが、空腹時にとっても旨い食べ物を食べるという行為自体が相まって、一筋縄ではいかないクライアントに振り回されたり、嫌な思いをしたり、時に挫折したりする五郎さんを癒し、救っているように思えます。たまには、お気に入りお店などでのお一人様も良いものですが、心安らかに落ち着いて過ごせる、美味しいお店がいつもあるとは限りません。どこで何を食うか、より、誰と何を食うか、の方が大事なのだと思います。心許せるパートナーや家族と囲む食事に勝るものはないのです。
佳きパートナーと美味しいお茶や食事やお酒を楽しむことは人生を豊かにしてくれます。
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