パートナー代表の高橋俊哉です。5月となり日数を9つ数えています。日中の気温は上がってきていますが、朝晩は結構寒いですね。風邪などお召しになりませんようにお気を付けください。世に五月病などと言われますが、これはゴールデンウィークを過ぎた頃に注意が必要だとされています。新入社員や人事異動など環境変化のあった方が、新しい環境への適応がうまくいかず、なんとなく体調が悪い、やる気が出ないなど心身に不調があらわれるような状態です。本当に辛くなってしまったらお医者さんに掛かるしかないわけですが、どんな方でもこの時期は心身ともに不安定になる時期ですね。そんなとき、ご自身でできる対処法のひとつは先日ご案内した『笑うこと。』です。笑うことは、自律神経のバランスを整えたり、免疫力を正常化させたりする効果があるのですから、是非日常生活に笑いをとりいれたいものです。

更に今日はふうっと気持ちや身体が楽になるもうひとつの方法について書いてみます。それはズバリ『呼吸法』です。呼吸は心の動きをそのまま映し出しているといわれます。不安や心配、悲しみや怒りがある状態では、呼吸は浅くなり、速くなります。一方、喜びや幸せが感じられ、落ち着いているときには深くてゆったりとした呼吸になります。呼吸は、意識的にひと息を深くしたり、リズムを変えたりすることができます。イライラやドキドキが高まってきたら、ゆっくりと深い呼吸をして、気持ちを落ち着かせてあげましょう。

①一回/日 呼吸を整えてみる。;1分間、自分の呼吸に意識を向けてみます。呼吸が乱れていないでしょうか。そして心の状態にも意識を向けてみます。深くて安定したリズムの呼吸を意識して、ゆっくりと呼吸を整えていきましょう。毎日決まった時間に行ない習慣にしてしまうとよいですね。ご自身にできるタイミングでよいのです。

②意識してゆったりした呼吸をしてみる。:副交感神経の働きをよくし、血行を改善するため
の基本になる呼吸法です。細かいことは気にしないで、まずはゆっくりと呼吸をしていること、に意識をむけてみます。息を細めにゆっくり6秒かけて口から吐く、息を肺の中にいっぱい吸い込むイメージで3秒かけて鼻から吸う。これを繰返します。

③腹式呼吸にしてみる。:まずお腹に力を入れ、ゆっくりと息を口から吐き出します。すべて吐ききったら、そのまま2秒息を止めます。次に、お腹の力を抜きながら、ゆっくりと鼻から息を吸い込みます。十分に吸い込んだら、3秒息を止めます。そうしたら、ゆっくりと息を口から吐き出していきます。息を吐ききった状態で2秒間静止おなかの力を抜き、背筋を伸ばしていき、再び空気が入ってきます。これが1サイクルです。これを2~3サイクル繰り返します。

④イメージ呼吸法目を閉じて一番リラックスできる場所をイメージし、そのイメージとともにゆっくりと息を吐す、十分に吐き出したら、新鮮な空気を吸い込みます。空気が身体のすみずみまで行き渡るのをイメージしてから、息を吐き出します。(腹式呼吸で。)何回か繰り返していきます。2、3分やってみると頭も心もすっきりしてきます。

仏教でも古代仏教のころから呼吸の大切さが説かれてきました。瞑想する際、「瞑想をしながらひたすら集中すること」(サマタ;「止」)と「瞑想しながら観察をすること」(ヴィパッサナー;「観」)という二つがともに大切であると古代仏教ではされてきました。この止観の瞑想での呼吸法を、禅宗の臨済宗では、数息法(すそくほう)といい以下のように教えられています。楽な姿勢で座り背筋を伸ばします。軽く目を閉じ、数息にとりかかります。数息法では、特に呼気・吸気どちらかに意識を向けるとかはいたしません。ご自身にとって、自然な呼吸をしながら、心の中で息の回数を数えます。ここでは吸う息・吐く息を1セットとして数えます。その際にとりわけ、以下の事柄を大切に数息することが大切なポイントとされています。
〇ひたすら呼吸に意識を向けて数える。
〇雑念が出てきたら、それらにとらわれず数息(息と息を数えること)に意識を戻す。

ここまで読んでいただくと、普段ほとんど無意識で行っている呼吸の大切さがお分かりになると思います。婚活でも人生においても、たかが呼吸、されど呼吸というわけです。

でもなんかめんどくさいし、いちいちそんな時間もとれないよ、という声もでてくるでしょう。

まずは、呼吸を時に意識してみて、3回ほど深く深呼吸をしてみましょう!心が静まり、落ち着いてきますよ。