
パートナ代表の高橋俊哉です。4月も瞬く間に11日となっています。カウンセラー高橋はまた齢をひとつ重ねました。まあ、いろいろありますが、今に集中しながら健康で過ごせたらと考えております。桜もそろそろ終わりですね。今年は長めに楽しめたようです。このところのつれあいとの朝のウォーキングは、桜を愛でながらなので、気持も上がっておりました。足取りも自然に軽くなるようです。このところ心の持ちようについて書くことが多かったので、今日は心身に効用をもたらす『歩く』ことに焦点をあてて書いてみたいと思います。
古代ギリシャの医師ヒポクラテスは「歩くことは人間にとって最良の薬である」と語ったとされています。現代では歩くことが心身の健康に良いということはもはや常識となっていますね。歩くことで、心身の健康を維持・向上させたいという欲求は、ますます高まってきていると思います。歩くことは手軽に即実行できます。。コストもほぼゼロです。(シューズとそれなりのウェアがあればOK。)それでいて良いことだらけの万能トレーニングなので、今回は改めて婚活にも、人生にも支えとなる8つの効用についてのご案内です。
①ストレス耐性が増す。:ウォーキングのような軽度でリズミカルな運動は、脳内でセロトニンという幸せホルモンが分泌されます。セロトニンは、脳の前頭前野に作用し、ストレスや不安への耐性を調整する働きがあります。ウォーキングでセロトニンレベルが保てれば、ストレスにも不安にも負けない、しなやかなメンタルが身につくというわけです。こうなってくると自然に笑顔になれますね。
②腸内環境が良好に。:医学的に、腸内環境の乱れは生活習慣病から自閉症まで、あらゆるトラブルと深く関わると判明しているようです。ウォーキングは、有酸素運動なのですが、自律神経のバランスが整い、腸の働きが良くなることから、腸内環境も整いやすくなると言われています。心身にポジティブな影響を及ぼすとも。ウォーキングのような有酸素運動を続けると、心肺機能が徐々に向上していき、腸内細菌の多様性も高くなり、腸内環境が良くなることも確認されているとのことなのです。
③血液循環が良くなる。:仕事や作業などで、坐りっ放しという方もあると思います。これは、実は喫煙よりも身体に悪いことなのだそうです。全身の血液循環が悪くなり、細胞に酸素と栄養が行き渡らなくなり、老廃物や疲労物質が排出されずに溜まってしまうのです。「足は第二の心臓」と言われるように、立ち上がって歩き出すだけで、血液循環が良くなるのです。
④姿勢が良くなる。:坐ってばかりで前傾する時間が長くなると、いつの間にか猫背になり、腰も丸まりやすいのです。それが頑固な肩こりや腰痛の原因となります。歩いていると、猫背や腰の丸まりといった不良姿勢が矯正されるので、肩こりや腰痛の緩和につながっていきます。歩けば歩くほど、姿勢が良くなるというわけです。歩くときは自然と視線が前方を向き、背すじが伸びます。背すじを伸ばして肩甲骨を寄せるように気をつけると、連動して骨盤が動くようになります。歩くスピードを少しずつ上げると、肩甲骨と骨盤が反対方向にツイストされるようになり、背骨を軸として体幹がねじれて、背骨周辺もほぐれるので、姿勢は一層正常な状態に整っていくのです。
⑤血圧が下がる。:これは血圧を気にしている高橋も実感していることです。ウォーキングを習慣にすると上も下も安定してくるようです。日本人の3分の1が高血圧症だとも言われています。高血圧対策としてはまず減塩ということになっていますが、残念ながら減塩だけでは血圧は思ったように下がらないという方も多いようです。ウォーキングで血液循環が良くなると、その刺激を受け、血管内側の内皮細胞から、NO(一酸化窒素)という物質が分泌。NOが血管を広げる働きをするので、血圧は下がりやすくなるのです。ウォーキングのような有酸素運動が血圧を下げる効果は、減塩に匹敵するという研究もあるようです。ウォーキングでは体脂肪が減り、減量できれば血圧は一層下がるということになっていきます。
⑥頭の回転が良くなる。:歴史に名を遺す哲学者などが、歩きながら思索を深めたという話はよくありますね。歩行中に良いアイデアが湧いた経験は誰しもあるのではないでしょうか。歩くことで、全身の血行が良くなり、脳への血液循環が促されるので、脳の働きがアップしていくのです。歩くと筋肉からイリシンというホルモン様物質が脳に分泌され、脳の神経細胞が増えたり、神経細胞同士をつないでいるシナプスと呼ばれる接点が増えたりして、記憶や学習能力が高まることがわかっているのだそうです。歩いて脳が活性化すれば、認知症予防にもつながります。1日約3km以上の歩行が、認知症予防に効果的という研究報告もあるようです。将来ボケないためにも、今のうちから歩いておきましょう!
⑦よく眠れる。:最も効果的なのは、朝のウォーキングです。朝日を浴びると、脳内の体内時計が24時間周期に正しくリセットされ、同時に脳内では前述したセロトニンが分泌されます。元来人間は暗くなると眠くなるようにできているので、朝、体内時計が始動してから14〜16時間ほど経って、暗くなるとセロトニンではなくメラトニンというホルモンが作られます。メラトニンは、睡眠に適した体内環境を整えるスイッチを入れてくれるのです。ウォーキングを行うなどして活動的に過ごしていると、身体は適度に疲れるので余計に眠りは整いやすくなります。暗くなったら眠るという仕組み以外にも、人間は、疲れたら眠くなる、という性質もあるわけなので、歩いて日中アクティブに過ごしていれば、眠気が高まり、ぐっすり眠れるようになるわけです。
⑧若返りホルモンが出る。:歩くことは、着地時に骨に刺激が入るので、若返りホルモンが出るのだそうです。歩くと骨から出る善玉ホルモンが、オステオカルシン。オステオカルシンは、脂肪細胞に働きかけてアディポネクチンという万能ホルモンの分泌を促し、このアディポネクチンには酸化を抑える抗酸化作用がありので、血糖値を下げて糖化も抑え、血管を保護してエイジングを抑えるということになります。オステオカルシンは、男性ホルモンのテストステロンの分泌も促します。テストステロンは骨量と筋量を保ち、やる気や社会性を高めます。加齢でも運動不足でもテストステロンは減りやすく、心身の機能低下から老化を加速させてしまいます。オステオカルシンでテストステロンを増やして対抗いたしましょう。また分泌される別のホルモンは、骨の中心にある骨髄で造血幹細胞を活性化し、免疫を担う白血球を増やして、免疫力を高める働きもしてくれるのです。
今回は少し医学的な研究を色々探してみて、その観点から書いてみましたが、歩くことは良いことづくめだということを改めて認識しました。では、何歩ぐらい歩けばよいのかということになりますね。一万歩が目安のように言われてきましたが、医学的な見解では8000歩がよいのがそうです。カウンセラー高橋の2025年の平均歩数は7616歩(2025年4月11日現在)となっています。まずまずでしょうか。歩くことで病気の9割が治るという先生もいらっしゃいます。皆さま、婚活にも人生にも支えとなる、歩くことを習慣化いたしましょう。婚活成就されパートナーとご一緒にできれば最高ですね!
最後に注意点を、初めは時間や歩数を気にせずに楽しんで。ゆっくり歩き始め、徐々にスピードアップ。ストライド(歩幅)も少しずつ広げる。肘を引いて肩甲骨を動かし、背すじを伸ばす。悪天候、気分が乗らない日は無理して歩かないこと。
無理せず、楽しく、継続して、歩きましょう。