パートナー代表の高橋俊哉です。12月になっています。今年、2023年も残り一ケ月を切りました。師走と呼ばれるように、何かと気忙しく、バタバタしがちですが、心落ち着けて、穏やかな気持ちで日々過ごしていきたいものです。クリスマスや初詣を控え、神様や仏様に何かと願掛けをすることも多い時期でもあります。今日は『祈る。』とはどういうことか。どのように祈ったら心の安寧に繋がるのか、といことについて書いてみたいと思います。実は他者のために祈ることが大きな効果をもたらすという報告があります。。アメリカの医学専門誌に次のような実験例が載っています。カリフォルニア大学で行われた実験で、心臓病の患者393人を、192人と201人の2つのグループに分けました。そして、192人のグループにだけ毎日、他の人々から祈りを送ってもらいました。すると、祈りを送ってもらったグループでは9人の病状が悪化したのに対して、送ってもらわなかったグループでは48人も悪化したのだそうです。ただし、この実験結果が本当に科学的に妥当であるかどうかは、賛否両論あるようですが。また、ミズーリ州の病院での実験では1,000人の患者を2つのグループに分け、一方のグループだけに他の人から祈りを送ってもらいました。結果、祈ってもらったグループの人たちのほうが、10パーセントも回復が早かったとのことです。更に、デューク大学が1986年から1992年に行った実験では、65歳以上の4,000人を調査したところ、毎日祈りをささげている人は、祈らない人よりもずっと長生きしたそうです。つまり、祈りを送られる人にも、祈るという行為を行う人にも、祈りはよい効果をもたらす、ということなのです。
困難に直面したり、何かに迷ったり、あれこれ考えても自分の力ではどうにもならないときや答えが見つからないとき、私たちは自分を超えた存在に導きやヒントをお願いすることがあります。これは、問題や困難が起こっている次元を超えたところからヒントや答えを得ようとする祈りです。『困った時の神頼み』と言いますからね。ただ、ストレートに何かをお願するより、大きな存在に委ねて、感謝の言葉を伝える方が2倍の効果があるという研究もあります。
問題や困難は、同じ次元で考えていても問題は解決しません。問題の次元を超えた意識によってのみ、本当の解決が見つかるのです。祈りはこのようなときとても大切です。私たちの意識をより高い次元へと集中させることができるからです。 そのとき、私たちはより高い存在とつながり、自然と解決法が見えてくるでしょう。あなたが心から祈るとき、あなたはどこかで自分を捨て、大いなるものに委ねているのです。すると自然と心が落ち着いてきます。これも祈りの効用なのだと思います。実際にカウンセラー高橋が実践し感じていることも書いてみます。
1.朝の祈りは1日の気分を上げる、寝る前の祈りは1日を心静かに終えることができる。:誰しも朝起きてからのルーティンをお持ちだと思います。朝、寝起きの眠気や前日までの疲れや嫌なことをひきづるとその日1日が台無しになってしまうでしょう。まずは朝のひとときに祈りの時間を持つと、ネガティブな感情をリセットして穏やかな心で1日を始められます。また、夜寝る前は、テレビやPC、スマホを遠ざけ、今日一日を無事に送れたことに素直に感謝の気持ちを込めて祈ると安心感が広がり熟睡できますよ。
2.モヤモヤや悩みが解消されやすくなる。:祈りは、自分の中にある物事に優先順位をつけてくれます。祈りの対象を自分の悩んでいることに向けてみます。そうすると、自分の悩みはとても小さなことに感じることができるはずです。祈りは、本当に自分が優先すべきことに気づかせてくれるのだと思います。
3.共時性(シンクロニシティ)が起こりやすくなる。:共時性=シンクロニシティとは心理学者のユングが提唱した概念で、因果関係のない複数の出来事が離れた場所で同時に起こる現象です。これは「物理的に離れていても、意識は集合的無意識によって交流している。」という考え方に因ります。わかりやすく書くと「自分が思っていることが、たまたま何らかの形で現実になること」です。婚活でも、なかなかうまくいかなかったので、なんとか素敵な異性と出会いたいと一心に祈ったという会員さんがいました。すると、その後すぐお見合いした人とお互いの共通点がいくつも見つかり、すっかり意気投合し、相性もよいこともあって、2か月で成婚退会に至った、なんていうことがありました。後で聞くとお相手の方も同じような状況だったとのことでした。皆さんも「そういえば、あの人は最近どうしているかな~?」と友達のことを思い浮かべていたら、その友達からちょうどLINEや電話が来た、というようなことは経験があると思います。自分の事だけを考えていると孤独を感じやすくなりますが、たとえ自宅で一人だったとしても、祈ることによって人とのつながりを意識する事ができるものです。
4.幸福感に満たされた毎日が送れる。:祈りは生活の中の幸福感を上げる事ができます。人とのつながりや、心の落ち着きを取り戻すことによって、現在の状況に感謝し、生きていることの喜びを感じる事ができるのだと思います。そしてその幸福感は、現在を全て受け入れて得られるものです。それはこれからさらに良くしていこうという想いの原動力になっていくのだと思います。
今回はややスピリチャルな感じになりましたが、生きていたり、婚活を続けていると、時に思いもしない幸運に恵まれることもありますし、低迷してしまうこともあります。
でも、いまこうして生きていること自体が、大きな幸せなのです。祈りはそのことに深くじんわりと気づかせてくれるものなのです。