パートナー代表の高橋俊哉です。気が付くと8月も半ば。明日は終戦記念日という時期に至っています。今年は戦後80年、静かに先人のこれ以上無い惨状を乗り越えてこられたその苦難、労苦、艱難辛苦に思いをはせ、今日我らがある奇跡に感謝の念を込めて、鎮魂の祈りを捧げたいと思います。戦中、戦後の大混乱の時代からすれば、今、現代は、安全安心に満ち、平和で、十分すぎる利便性も兼ね備えた時代と言えるでしょう。当時の人達は、命の安全の担保、新鮮な空気や水や食べ物、安らかに過ごせる住居があればそれ以上の幸せは無い、と考えていたでしょう。今を生きることに必死で、それ以外のことで悩む贅沢は持ち合わせなかったと想います。翻って現代の私たちはどうでしょうか。カウンセラー高橋はLINEのカウンセラーもさせていただいていますが、お悩みの電話相談を頻繁にいただきます。それはそれで大変有難いのですが、恋愛関係、婚活、転職、職場での人間関係、家族関係、心の病など実に多岐に亙る切実なご相談をいただきます。学校関係のご相談では、驚くほど不登校児童が増えているようですし、社会人でも精神に問題を抱え、通院したり薬に頼っているという方々がとても多いのです。老若男女、心が疲弊している時代といっても過言ではないでしょう。そんなこの時代、人生、婚活をどのように構え、行っていけばよいのでしょうか。今日はそんなことについて書いてみたいと思います。

結局のところ、死を迎えるまで、私たちの人生や婚活でできることは、今日1日をどう生きるか、過ごすか、ということに尽きます。そしてその1日の積み重ねが、人生や婚活そのものです。なので、充実した24時間を過ごせるか、時間をムダにするか、で大きな違いが生れるというわけです。紀元前のローマ帝国の哲学者セネカは、『生の短さについて』の中で、「何かに忙殺される人間の生きる生がどれほど短いか。」と、常に忙しく時間に追われている私たちにとって、とても耳の痛い言葉を残しています。私も愛読している『道は開ける』の著者デール・カーネギーは「人生とは今日この日のことである。」と述べています。このように紀元前から現代まで、古今東西の哲人や賢人たちが、「二度とない今日というこの日をどう生きるべきか。」という問いについて真剣に考え続けてきました。それはどんなに万全を期そうとも、未来は常に流動的で不確定で、過ぎてしまった過去は変えることができません。詰まるところ、死を迎えるまで、私たちにできることは、今日1日をどう生きるか、だけだということです。

では、具体的にはどうすればよいのでしょうか。答えは非常にシンプルなものです。それは『今、目の前のことにひたすら集中すること。』です。これには前にもご案内した、スティーブン・コヴィー博士の著書『7つの習慣』の中で提唱されている4つの領域の優先順位の考え方が参考になるかもしれません。緊急かつ重要度高いものから処理しなければなりませんが、博士は第2領域に入る、重要度が高いが緊急でない、ことを最も大切にすべき、と説いています。これは、放置されたり優先順位が下がったりしやすい事案ですが、これを忘れずに取り組むことで、長期的みれば、継続的かつ大きな成功に繋がるとしています。この本もまた私の愛読書なのですが、考えるべきは、自分自身でやるべきことを選択し、それを実行すること、だと考えています。①今、やるべきことを決断し⓶やるべきことに集中しようと決断し③実行すること。「自分自身で決断する行為」こそが、私たちが今を必死に生きている証し、なのだと思います。ある研究調査によると、20歳以上70歳未満の男女2万人に幸福感に与える影響力を聞いたところ、①健康 、⓶人間関係 、③ 自己決定 、④ 所得、⑤ 学歴という順だったそうです。健康や人間関係には及びませんが、自己決定は所得や学歴以上に、人間の幸福感に影響をもたらします。家族や上司、同僚などからあれこれ口うるさく指図をされたり、自分の行動を勝手に決められたりすると、腹が立ったり、モヤっとしたり、モチベーションがダウンする、という人は少なくないですよね。どんな仕事でも、婚活でも「自分の意思で最終決定をしている。」と感じられれば、気持ちは上がり、結果も自ずと変わってくるものです。自分自身で決定することで責任や誇りや自信を持ちやすくなり、集中力が上がり目的を達成しやすく、幸福感も高まりやすくなるのです。やるべきことの取捨選択は、朝に時間帯にやるとその日への集中力アップし自然と取り組めるようになります。

自分自身で主体性を持ち、今日、今に集中して、やるべきことを選択し。取り組み、実行する、シンプルにそう考えられれば、人生も婚活も上手く回っていくのだと思います。