パートナー代表の高橋俊哉です。昨日は仲人型結婚相談所での婚活について、ざっくりと、分かり易くご案内しました。結婚したいという強い意志と覚悟があるなら、婚活はすぐにでも始めた方が良いと思います。時間は刻一刻と経っていくものですから。で、結構大変な想いもしながら、時間と費用も使って婚活進め、いろいろな展開の末、真剣交際になるのが当面の目標になります。ここまでくると、かなりの確率で、卒業=成婚退会、が見えてきます。当方も最後のお手伝いとしてプロポーズ大作戦をはじめとして、お相手相談所とも緊密に相談しながら、サポートを続けていきます。直近でも二組の会員さんが、この師走での成婚退会を目指しラストスパートに入っておられます。なんですが、その二組より前に真剣交際に入ったにもかかわらず、足踏みが続いているカップルがあります。当初の流れではとっくに成婚退会予定だったのですが、未だ先が読めない状態です。プロポーズ大作戦も実施済みなのですが。理由は、最後の最後の段階になって女性が、このままこの男性と結婚して大丈夫なのかと疑問を抱き始め、未だに決断できないのです。もちろんのこと、相談所間でも何度も何度もやりとりし、双方がそれぞれの会員にもカウンセリングを続けているにもかかわらず、なのです。なぜ女性に迷いが生じたのでしょうか。女性の言い分はこうです、男性の預貯金、給与では経済的に不安がある。それぞれの親に対して対応が不安だ。できれば自分は仕事をやめ、家庭に入りたいが男性はできる範囲での仕事の継続を求めている。男性の所作におじさん臭いと感じる部分がある。話をきちんと聞いてくれない。…etc皆さんはどう思われますか。いやー、これって自分の夫婦間もことかと思ったよ、100%の解決法ってないんじゃないの?そうなのです!この女性はまさに100%の納得ができなければ進めないといっているのです。現実の夫婦の暮らしってどうでしょうか。好きだから全て許せるって思うのはせいぜいひと月。あとは驚きの連続だと思います。そして驚きが怒りになったり、鬱屈に変化したり、諦めることになっていくものです。諦めるというと最悪のように感じられるかもしれませんが、「諦める」の語源は明らむ(あきらむ)から来ています。思い切る・仕方がないと断念する・悪い状況を受け入れる。といった意味なのです。なので、前向きで積極的な意味なのです。仏教的に言えば、物事の理(ことわり)をはっきりしたうえで、その理に合わないことを捨て去るということなのです。元々全く異なった環境でそだった男女が(最近は同性同士もありです。)一つ屋根の下で暮らしを共にしてみると、自分にとっては「あたりまえ」のことや「当然こうあるべき」ことだと思っていたことが、相手に理解されない、伝わらない、真逆のことをされた、などなどが山ほど出てきます。私自身書いていて身につまされてきます。いちいち喧嘩をしていたら、2人の関係はあっという間に破綻してしまいます。そんなとき、皆さんはどうしていますか?どうしたらよいと思いますか?できるだけ穏やかに違いについて理解し合いながら、どうしても埋まらないことは、自分で何とかしていくしかないのです。それを続けることが、正にいい意味で、「諦める」ことに繋がるわけです。もう一つ、この女性の場合の決定的な問題は、男性に一方的に幸せにしてくれって要求していることです。アドラーも言っているように、二人で幸せになろうと努力しなければ幸せにはなれないのです。お互いに相手に対して「貢献」していくことが大切で、それにより夫婦としての絆が深まっていくのだと思います。

結婚は決してゴールではなく、スタートなのです。楽しいこと、嬉しいこと、素敵なこともありますが、二人で汗かきながら、二人のお城を築き、維持・管理して、磨き上げていく、正にスタートなのです。