パートナー代表の高橋俊哉です。ようやく梅雨明け宣言がありました。真夏のような暑さが連日続いています。カウンセラー高橋は、朝歩きを日課としていますが、流石に危険な感じする場合は自重するようにしています。皆さま、耳タコかもしれませんが、こまめな水分補給、冷房の使用、ぬるま湯での入浴などをしていただき、快眠・快食・快便を心がけてまいりましょう。婚活も人生も思い通りにはなかなか運ばないものです。そうなると、悩み、焦り、落ち込んでしまうこともあるものです。婚活や人生にどんな構えで対峙していったらよいのでしょうか。今日は3つの考え方を書いてみます。
1.自分でコントロールできないことは軽く見る。:これは自分の力でコントロールできる範囲外にあることについては悩むことは止めよう、ということです。セレブになりたい、宝くじで〇億円あてたい、大災害にあいたくない、病気になりたくない、両親がずっと元気でいてほしい、A子さんに好きになって欲しい、などなど、人間の欲望は果てしなく、またこれだけは避けたいと願うことはたくさんあると思います。セレブになりたいと思って努力することはできますし、自分が本当にそうなりたいなら頑張ることは悪いことではありません。でも自分の努力だけでセレブになれるわけではありません。どうしたって他者の意向や時の運に左右されてしまうものです。宝くじはまさに運そのものだし、大災害はやってくるときはやってくるし、どんなに健康に留意しても病気になってしまうときはなるし、死は誰にも必ずおとずれるものだし、婚活でお相手をどんなに気に入ってもお相手が自分のことを好きになってくれなけばそれまでなわけです。ですから自分ができる範囲で目標に向かって努力することは可能だし尊いと思いますが、想いが叶わないこともあるし、予期せぬ出来事が起ることもあるということを肝に銘じて、想定しておくことが大切な構えだというわけです。
2.他人事のように自分事を捉えよ。:他人事のように自分事を捉える、とはどういうことでしょうか。それは自分自身が抱えている問題やトラブルを、自分の問題ではなく、他人から見た問題として捉えてみる、ということです。こうすることにより、自分のエゴや感情的な反応を抑制しやすくなり、冷静に対処することができるようになるということです。カウンセラー高橋は、LINEのLINE占いの中でもカウンセラーとして様々なお悩み相談を受けています。恋愛、結婚、離婚、不倫、職場の人間関係、転職など多種多様のご相談がありますが、第三者としてお聴きしていると、それはよくあることで大したことではありませんよ、とか、それは明らかにおかしいのでやめるべきです、とか、ここは考えどころですが、最終的にご自分がどうしたいのかがポイントですよ、今回突然交際終了となってしまったことは、お相手のあることなので仕方がありません。気を取り直して次に参りましょう、などと回答することができます。でもそれは他人事なので冷静にアドバイスができているということに気づきました。もし自分自身に相談されているような事柄が降りかかってきたら、不安や怒りや憎しみなどの感情が襲ってきて、冷静な判断などできなくなってしまうでしょう。それは自分の視点でしか物事をみられないからですね。でも、実際に自分に困難な問題が起ってしまった時に実行できるしょうか。なかなか難しいと思いますが、普段から自分の周りで発生することを、他人事のように捉えるように努めていくと、自分自身をある高みから客観視することができるようになるかもしれませんね。
3.自分が何かを失ったときは失ったではなく返したと考える。:人生で何が辛いかといって愛する者との別れほど辛いものはないものです。カウンセラー高橋も齢を重ねる中で、両親を見送り、一緒に暮らしていた愛犬や愛猫ともたくさんの別れを経験してきました。直近では今年の4月1日に愛猫を亡くしています。その時は大きな悲しみに包まれ、何もする気がしなくなってしまいました。生きていれば、婚活をしていれば、多くの人との出会いがあります。これら出会うすべての人は、自分の人生を豊かにするために、一時的な天からの授かりもの、そう考えてみたらどうでしょうか。たとえば、婚活していてお見合いから交際になって、半年お付合いした彼女に突如NGを出されて、ひどいダメージを受けたとしても、自分の人生を豊かにするために一時的に天が彼女を貸してくれたんだ、と考えられたらどうでしょう。半年の間に、いろいろなところに行ってデートできたし、美味しいものいっぱい食べられたし、彼女の趣味が自分の趣味にもなった、など良い思い出ができたことに感謝できるのではないでしょうか。人との繋がりが深ければ深いほど、そうなっていることが当然のことで、自分の手の中にいつもあるように思ってしまいます。が、考えてみると、結局自分自身も命が無くなるときがくるし、持っていると考えているものは何れ失われるか無くなってしまうものなのです。家族も命も財産も地位も、一時的に貸し与えられているものだ、と考えると大きな構えができてくると思います。
今日ご案内している内容は、西暦50年ごろに生まれた、ローマ時代の哲学者エピクテトスが考えていたことでした。エピクテトスは実は奴隷階級に属していた人で、しかも片足が不自由だったのです。これは考えるだけでかなり過酷なことで、現代人の悩みに比べたら、次元が違います。夢も希望もありません。その時点で人生終わってしまっていると感じます。ところが、エピクテトスはそんな過酷な状況に置かれながらも、苦痛を感じることなく、自由な心で幸せに生きたんです。エピクテトスには、独自の「知恵」や「哲学」があったからこそなのです。3つの構えは『奴隷哲学者エピクテトス 人生の授業』荻野弘之著という本からのご紹介でした。この本は漫画も描かれていて、とても読み易い本です。ただ内容は前にご案内した『歎異抄』同様、パラドックスや胸を突かれるような内容を多く含んでいるので、何度も読み返し熟読することが必須です。私自身もっともっと読み込んでみようと考えている一冊です。ご興味があれば是非ご一読を。