2025年もいよいよカウントダウン、今日を含めてあと4日です。寒い日が続きます。暖かくして年末年始をお迎えください。

今日は、多忙な人生や婚活をされている皆さまに、少しゆったりとしたリズムで進んでいける古代中国の智慧や禅の教えから書き起こしてみたいと思います。お茶でも喫しながらお読みいただけたら幸いです。


人生というものは「頑張れば何とかなる」という単純な話ではなくなってくることを、誰しも体感されているのではないでしょうか。

若い頃のように、気合いや勢いだけでは進めない。
かといって、何もしなければ何も起こらない。

このあいだで、どう構えて生きていけばよいのか。
婚活においても、まったく同じ問いが浮かび上がってきます。

そんなとき、東洋思想、とりわけ老荘思想や禅の世界が示してくれるのは、
「うまくやろうとしなくていい」
「力を入れすぎないほうが、かえって物事は整う」
という、一見すると拍子抜けするようで、実はとても深い智慧です。

「為さずして為す」という生き方

老荘思想の中心には、「無為自然」という考え方があります。
何もしない、という意味ではありません。
無理に操作しない、流れに逆らわないということです。

川の流れを思い浮かべてみてください。
水は、力んで流れているわけではありません。
高いところから低いところへ、ただ自然に流れていきます。
けれど、その力はとても強く、長い年月をかけて岩さえ削ってしまいます。

人生も、婚活も、本来はこのようなものなのかもしれません。

「こうしなければならない」
「この年齢だから急がなければ」
「失敗したらもう終わりだ」

こうした思いが強くなりすぎると、心が硬くなり、視野が狭くなってしまいます。
すると、不思議なことに、出会いも滞り始めます。

少し力を抜く。
少し余白を残す。

それだけで、空気が変わることがあるのです。

禅が教えてくれる「今ここ」の大切さ

東洋思想、とくに禅の世界では、「今ここ」をとても大切にします。
過去を悔やみすぎず、未来を心配しすぎず、
今この瞬間に、丁寧に生きる

婚活がうまくいかないとき、私たちはつい、

  • 過去の失敗を思い出して落ち込んだり

  • まだ見ぬ未来を想像して不安になったり

してしまいます。

しかし、実際に出会いが生まれるのは、
「今日」「今」「目の前の一人」と向き合っているときだけです。

今日の体調はどうか。
今日の気分はどうか。
今日の自分は、少し穏やかだろうか。

こうした小さな問いを大切にしていくことが、
結果的に、良いご縁への一番の近道になります。

「足りない」から探すと、苦しくなる

年齢を重ねるほど、「自分にはもう足りないものが多い」と感じやすくなります。

若さが足りない。
自信が足りない。
条件が足りない。

けれど、東洋思想はまったく逆の視点を示します。

すでに、十分に持っている。

経験も、優しさも、痛みを知る力も、
若い頃にはなかった深みがあります。

「足りないから相手を探す」のではなく、
「すでにあるものを分かち合える相手と出会う」。

この発想に切り替わると、婚活はずいぶん楽になります。

自然体の人に、人は惹かれる

禅の世界では、「作為」を嫌います。
作った笑顔、作った言葉、作った自分。

不思議なもので、人はそうしたものを敏感に感じ取ります。

一方で、
少し不器用でも、少し自信がなくても、
そのままの自分でいる人には、安心感があります。

婚活でも同じです。
完璧な自分を演じるより、
「これが今の私です」と穏やかに立っている人のほうが、
結果的に良いご縁に恵まれます。

老荘思想的に言えば、
低いところに身を置く水のようであれ、ということなのかもしれません。

うまくいかない時期も、必要な流れ

東洋思想では、物事にはすべて「時」があると考えます。
芽が出る時期、育つ時期、実る時期。

婚活が停滞していると感じるときも、
それは「失敗」ではなく、「準備の時」なのかもしれません。

自分を整える時期。
考え方を見直す時期。
一度立ち止まる時期。

焦らず、比べず、
今の流れを受け入れてみる。

そうしているうちに、
ふとした瞬間に、風向きが変わることがあります。

最後に――構えが変わると、世界が変わる

人生も婚活も、
「何をするか」より先に、「どんな構えでいるか」が大切です。

力を抜く。
今を大切にする。
すでにあるものに目を向ける。
流れを信頼する。

老荘思想や禅が教えてくれるのは、
頑張らなくてもいい、という甘さではなく、
自然と調和して生きるという、強さです。

肩の力を少し抜いて、深呼吸を一つ。
今日という一日を、静かに、丁寧に過ごしてみてください。

その積み重ねの先に、
人生も、婚活も、思いがけないほど穏やかで豊かな景色が待っているはずです。