パートナー代表の高橋俊哉です。4月も終わろうとしております。皆さま、健やかにお過ごしでしょうか。不安定な春のこの時期、お気をつけてお過ごしください。さてGWも目前で、いろいろと計画されていらっしゃる方もあるでしょう。一方でこの時期は情緒不安定になりやすい時期でもあります。五月病は、GW明けに起りやすいと言われています。志望校への進学や会社での昇進など、ポジティブな変化であってもストレスの原因になってしまうことがあるようです。人間は、環境に変化があると、悪い変化だけでなく良い変化であっても、心身が緊張したり警戒したりする性質があり、この状態が続くとかなりのエネルギーを消耗してしまうのです。特に生真面目なタイプの人や頑張りやさんは、入学・入社の最初から早く慣れようとして余計にエネルギーを消耗したり、疲れていても自分を抑えて頑張ってしまいがちです。このような人はストレスをどんどん溜め込めこんでしまい、五月病になりやすくなってしまうとされています。長い休みの方も多いと思いますが、いつもの生活のリズムが乱れると五月病を招きやすくなってしまいます。寝すぎ、夜更かし、家にずっと引きこもること、甘いものの食べ過ぎ、暴飲暴食などは避けてください。リラックスしながら、バランスよく食べて、朝散歩などの運動で調子を整え、楽しく過ごしたいものですね。帰省される場合は、なかなか会えない家族や友人と笑顔で会話を楽しむこともよいと思います。
婚活や人生では、なかなか自分の思うように事が運ばなかったり、悩んでも、いくら考えてもどうにもならないことがしばしば起るわけですが、普段からどのように構えていたらよいか、ということについて書いてみたいと思います。最近読んだ本に、『絶対悲観主義』楠木建著、があります。この本は、とても読みやすく、痺れる名言なども書いてあって気に入っています。スイスイ読めるのですが、グッとくる箇所が多数あるので、じっくり腰を据えて読み返しています。著者が結論のように書いている決め台詞、『なるようにしかならないが、なるようにはなる。』には特にグッときて、即、私の「心のノート」に抜き書きしました。なぜこのなるようになる、と考え、構えとして持つといいのでしょうか。いろいろと準備をして、努力することは尊いと思いますが、だからといって、100%期待するような結果が得られるわけではなく、上手くいかない事の方がよっぽど多いものです。辞書を引くと「なるようになる。」とは、「物事は自然のなりゆきに従うもので、人為でどうこうなるものではない。」とあります。まさに、なるようにしかならないが、なるようにはなる、というわけです。
1.なるようになる、と構えると訪れるよいこと。:①心身ともに楽になります。婚活や人生では、この先何が起こるかわかりません。未来のことを考えると、不安やプレッシャーを感じてしまいがちです。そんなときは、わからない未来を過度に心配して不安になるより、「なるようになる」と構えると、心が軽くなり、明るい未来がイメージできます。明るく気持ちが前に向き、緊張がほぐれて、今に集中できます。②余計な不安や悩みが減ります。婚活でも自分がいくら良いと思ってもお相手の方がダメならダメなのです。自力でコントロールできないことを悩んでもどうしようもないのです。自分ができる限りの準備や対策を行ったら、後は「なるようになる。」と割り切ってしまうことです。③楽しみながらチャレンジできる。目標に向かってチャレンジしていくとき、結果ではなくその過程を楽しみながら進んでいくことがとても大切だと痛感しています。カウンセラー高橋はかつての会社員時代、昇進やポストを求めていました。が、上司との折り合い、ポストの空き具合、その時の営業成績結果、人事の方針などが相まって思うようにはいきませんでした。その後、本当に自分がやりたいことやなりたいことを目標に定めたら、その過程を楽しみながら進んでいけばよいと思うようになりました。そうすると仕事の面白さ、周りの人達との関係性の大切さ、今・ここ・自分の幸せに目が向くようになります。他人と比べることが不幸の始まりなのです。結果に過度に拘泥することから解放され心にゆとりが生まれてきます。
2.なるようになる、と思えるためには。:①不安や悩みが自力で解決可能かどうかを考える。冷静にそれを考えることができれば、自分でどうにもできないことは悩まないことにすればよいのです。婚活でのお見合時に、お相手が時間通りに来てくれるかな、とは考えなくて良いし、お見合後お相手のことがすっかり気に入って交際したいと思って、お相手も交際希望の連絡をくれるだろうな、などとは考えない方がよいのです。翌午前中には結果は出るわけですから待つしかないわけです。お見合いで自分ができるだけのパフォーマンスができたら、NGの答えも予想し、なるようになる、と割り切っておくことです。②目の前のことに集中し楽しむ。MLBでスーパースターとなった大谷翔平ですが、7割の打席は凡打で終わり、投げればホームランを打たれることもあります。それでも日本人のみならずアメリカの人々をも強く引き付けるのは、彼が心から野球に集中し、楽しんでいるからだと思います。笑顔がとてもチャーミングですよね。恐らくもともとゲームなので勝つこともあれば負けることもあると達観しているのだと思います。その上で勝利のためのできる限りの最大の準備をしたら、あとはゲームそのものを楽しもうということなのでしょう。③自分を信じること。自信は、人生を良い方向へ導くための力になります。それが無いと、「自分にはできない。」「努力しても無駄だ。」などとマイナス方向にな気持ちが向かってしまいます。そうすると、仕事や婚活へのモチベーションが落ちてしまい、良い結果は得られないものです。自分を信じることで、「自分ならできる。」と気持ちが前に向きます。そんな強い自信から仕事や婚活へのモチベーションが生まれ、難しい局面でも「なるようになる。」と意欲的に取り組めます。
五月病のくだりでも書きましたが、心と身体には密接な関係があります。そもそも不規則な生活習慣では、体調を壊してしまいます。寝不足や、栄養バランス悪化による不調、運動不足による脂肪の増加など、身体の状態が悪ければ、その分悩みや不安が増えてしまいます。良い生活習慣を心がけ、健康でいることが、心にの安定に直結します。
「明日は明日の風が吹く」のです。なるようにはなる、わけです。なので、そもそも、くよくよ考え続けても詮無きことなのです。不安や悩みを感じた時「なるようになる」と考えればよいのです。そうすれば、どんな状況でも、顔をあげて前に歩を進めていくことができます。