パートナー代表の高橋俊哉です。4月も残り1週間を切りました。もうすぐ皐月、5月になります。うーん、自分でも書いていますが、一日一日を大切に、今に集中して歩を進めていきたいものです。今日は、これを心がければ、医学的に心や体に良いということは実証されつつあり、最近では病気の予防や治療においても注目を浴びていること。また、人生や婚活において、心理学や仏教でもこれに勝るものはないぞ!、とされている一つのことについて書いてみたいと思います。いや~、ずいぶんもったいぶっていますが、難しいこといわれてもなあ、という声も聞こえてきそうですから、ズバリ書きますとそれは『笑うこと』です。なーんだそんなことか、と思われる方もあると思いますので、今日は真面目に(いつも真面目なんですが(笑))ご案内して参りましょう。

一般的にあまり知られていないようなのですが、まだ若い健康な人の体にも<3000個~5000個/1日>ものがん細胞が発生しているのだそうです。これらのがん細胞や体内に侵入するウイルスなど、体に悪影響を及ぼす物質を迎撃してくれているのが、例のナチュラルキラー(NK)細胞です。諸説あるようですが、人間の体内にはNK細胞が約50億個もあり、その働きでがんや感染症にかかりにくくなると言われています。実は『笑うこと』は、情報伝達物質の神経ペプチドが活発に生産されます。『笑うこと』がきっかけとなって作られた”善玉”の神経ペプチドは、血液やリンパ液を通じて体中に流れ出し、NK細胞の表面に付着し、NK細胞を活性化します。そうするとがん細胞やウイルスなどの病気のもとを次々と攻撃するので、免疫力が高まるというわけなのです。どうです、凄い機能でしょう!逆に、悲しみやストレスなどマイナスの情報を受け取ると、NK細胞の働きは鈍くなり免疫力もパワーダウンしてしまうとのこと。更に凄いことに『笑うこと』にはこうした免疫システム全体のバランスを整える効果があることも研究の結果明らかにされているのです。つまり大いに笑えば、がんやウイルスに対する抵抗力が高まり、同時に免疫異常の改善にも繋がるのです。『笑うこと』は免疫力が高めるだけでなく、ほかにも心身にさまざまな良い効果をもたらすこともわかっています。

(1)脳の働きが活性化:新しいことを学習するときに働く器官である脳の海馬は、笑うと活性化されて、記憶力がアップします。また、『笑うこと』で脳波のなかのアルファ波が増えて脳がリラックスします。更に、脳の働きそのものが活発になっていくのです。

(2)血行促進:思いきり笑ったときの呼吸は、深呼吸や腹式呼吸と同じような状態。体内に酸素がたくさん取り込まれるため、血のめぐりがよくなって新陳代謝も活発になるのです。
(3)自律神経のバランスが整う;自律神経には、体を緊張モードにする交感神経とリラックスモードにする副交感神経があり、両者のバランスが崩れると体調不良の原因となります。通常起きている間は交感神経が優位になっていますが、笑うと交感神経が促進しリラックス効果をもたらすので、自律神経のバランスが整います。

(4)筋力がアップする。;笑っているときは心拍数や血圧が上がり、呼吸が活発となって酸素の消費量も増え、いわば”内臓の体操している”の状態となります。静かに過ごすより笑っているほうが、カロリーの消費量が多くなります。さらに、大笑いするとお腹や頬が痛くなるように、腹筋、横隔膜、肋間筋、顔の表情筋などをよく動かすので、多少なりとも筋力を鍛えることにもなるようです。

(5)幸福感と鎮痛作用:笑うと脳内ホルモンであるエンドルフィンが分泌されます。この物質は幸福感をもたらすほか、”ランナーズハイ”の要因ともいわれ、モルヒネの数倍の鎮静作用で痛みを軽減します。かつてカウンセラー高橋は大学の部活時代、合宿で砂浜を走っていました。砂浜でのランニングはなかなかキツイトレーニングなのですがこの時、ある段階からこのランナーズハイ状態になったことがあります。知らず知らずのうちに微笑みを浮かんできました。そして気持ちがとても良くて、いくらでも走れるなあ、という感覚になっていました。

仏教においても、実は『笑うこと』の重要性が説かれています。悟りを得るための厳しい修行というイメージが強いため、ええっ意外だなあ、といわれる向きもあると思います。たしかに仏教では一切皆苦といい、生きることは元来辛く苦しいものと規定されています。そうであるならば、ではどうすれば心の安らぎが得られるか、ということが仏教の大命題ということになります。突き詰めて考えていくと、笑っている人には争いが無く恐れがありません。そして究極の真理とされている執着からも離れられるということになります。笑顔でいることは、心が整っている状態なのだということです。『笑うこと』風のように揺れ動く心に流れを取り戻す自然な調律であるとされています。『笑うこと』は自分の弱さともうまく折り合いをつけることができ、他人を責めずに許せて、自分自身に優しくなれることができるのです。不安に苛まれ、苦しみの海に沈んでいる時でも、『笑うこと』は、自らの内面からチカラを取り戻す確かな智慧であり、笑っている人間は、最もしなやかで強い、ということなのです。

さはさりながら、意識して『笑うこと』はなかなか難しいものですね。テレビのバラエティやお笑い番組などは逆に不快感を覚えることもしばしば。『笑うこと』のコツは、日ごろから自分でおもしろい話を考えたり仕入れておいて周囲の人たちに披露して、一緒に楽しむことがおススメです。カウンセラー高橋は日常のちょっとしたことや落語ネタや良質の漫才、ジョーク集などでネタ集めをしています。そうしていると、胸の内の不安や心配ごとより外の世界へと注意が向いてきますオープンマインドになっていきます。そうすると、人を笑わせることが快感となり、気持が前を向き、喜びがさらに健康にプラスに働くようになります。特に自分や身内の失敗談や短所などは笑い話になりやすく、なにか失敗したりや嫌なことがあっても、「これは使えるぞ」と思えればいつまでもくよくよと考えなくなります。意識して周りの出来事を観察してみると、婚活や日常生活、仕事の中にも意外なほどネタはたくさん見つかるものです。婚活では、お見合やお付合いの中でお相手と、ニコニコと笑顔で、楽しく面白く接することができれば、成婚に近づいていくものです。