パートナー代表の高橋俊哉です。6月に入り、梅雨入りとなりました。鬱陶しい季節で、体調管理が難しいと思いますが、日々ケアしてお過ごしください。仕事も日々の暮しも婚活もまずまずなんだけれど、もう一つ充実感が感じられず空虚な感じがするなあ、なんてお感じになることはありませんか。思い切って休みの一日、見たかった映画を観たり、ゆっくりお湯に浸かったり、美味しいツマミで美味しいお酒を呑んだり…。それでもどうも満たされないなあ、そんな時はどう考えどうよいか、どう構えたらよいか、ということについて書いてみたいと思います。
幸せについては、高橋もいろいろな角度から書かせていただいていますが、心理学では様々な研究の結果から、2つの幸せモデルが提唱されています。ひとつはへドニア、もうひとつはユーダイモニア、と呼ばれています。
へドニアとは、心地よい気持ちになる幸福感、のことです。時間に縛られずに映画鑑賞をしたり、名人の落語を聴いたり、ゲームなどに没頭する、美味しい料理を食べ好きなお酒を呑む、交際相手や気の置けない友人と会話を楽しむ、大浴場でゆったりと入浴する、などなど自分の五感を使って得られる快楽のことなのです。これらの幸福感は、初めは快感を得られるのですが、慣れてくるとやがて何も感じなくなり、より強い刺激を求めることになって、あまり長続きしないと言われています。贅沢品やお金を求めだすとキリがないわけですね。へドニアは、日々の暮しの中で体感でき、ポジティブな感情の高揚感があるが、短時間の幸福感しか味わえないものが多い、ということになります。
ユーダイモニアとは、自分自身がもっている可能性を最大限追求することで得られる幸せのことです。意義ある目標を定めて、それに向かって打ち込んでいるいるときに得られる幸せです。これは元々古代ギリシャの哲学者、アリストテレスが生み出した概念です。「真の幸福とは、高潔な生き方をしながら、自分の可能性を十分に伸ばす努力をすること。」と解釈されています。例えば、資格取得にむけて勉学に取組む、全国大会に向けて部活の練習に頑張る、自分の時間を使って他者のためになることに使う、親切にしてくれた人に感謝の気持ちを表す、自分の才能(誠実で正直である、人の話をじっくり聴ける、料理が得意であるなどなど)を活かして使うなどになります。こういう幸福感は素晴らしいもので是非味わいたいものですね。ユーダイモニアの考え方だと、自己研鑽や他者への貢献の過程で経験する、苦労や困難も前向きに乗り越えていくことができます。
心理学会では、この二つの幸福感を巡って内部対立が起ったようです。へドニア的に喜びを味わうことは、人生の目的や意味を追求することよりも、レベルの低いもののようにも感じられるというわけです。皆さんはどう思われますか?
「楽しみ」はそれ自体素晴らしいものだと思います。この感情は万国共通で、世界中の人々は、くつろぎ、美味しい食事やお酒、音楽、ダンス、性的快楽など一般的な喜びを日々楽しんでいます。ある調査によると、幸せを感じたとき、を尋ねてみると、朝一杯のお茶を喫する、マッサージを受ける、朝日を浴びる、夕焼けを見る、夜気持ちの良い布団に入る、など日々の小さな喜びが多く挙げられているそうです。最近の研究では、人は短期的には楽しさを求め、長期的には意味のある生き方を求める傾向があることが分かっています。つまり人は短期的には快楽主義者であり、長期的には有徳の人、なのです。どんなに意義深い人生でも、楽しみが無ければ無味乾燥なものになってしまいますし、楽しさだけを追えば人生で成し遂げたい目標があることの素晴らしさに気づかずに終わってしまいます。
ですから、今をしっかり見つめて、マインドフルに楽しさをしっかり味わいながら、未知の意味が持つ未来に向けて、努力を重ねていくことが大事なことなのだと考えます。このように考え、行動していければ、人生も婚活も充実したものになると高橋は考えています。