パートナー代表の高橋俊哉です。今回のお題もなかなか厄介な感じですね。既婚者の方は、今、様々な表情を浮かべられているかもしれません。結婚したカップルの35%が離婚する時代です。私自身2度の結婚を経験していますので実体験も含めて書いてみます。離婚は、ネガティブな側面ばかりではないと思います。かつては、“家”というもののの存在が強くて、更に男尊女卑の傾向が強かったので、女性が意思通りの行動を取ることは難しく、どんなに嫌でも忍従、服従を強いられてきました。時代も移り、令和の今は女性の経済的な自立も進み、個人の基本的な権利のもと、離婚の自由もきちんと認められていますね。年配の男性がひそかに恐れる、熟年離婚、定年即離婚、などは女性は一人でも生きていけるが、男性は、それまで奥様になんでも任せっぱなしにしてきたり、家事ひとつ協力してこなかったりすると、どうしていいかわからず、正に路頭に迷ってしまう状態になりかねません。こうなると女性に完全にイニシアチブがありますね。さて、結婚についてですが、結婚すれば全てがOK、HAPPY!、とはならないということはお分かりのことと思います。独身時代は、①自分の時間は好きなように使えるし、②自分の自由になるお金は結構あるし、③自分のペースで生活できるし、④好きな趣味にじっくりと取り組めるし、⑤お気楽で、誰にも注意などされないし、(散らかしたり、掃除さぼったり、ありあえない格好で過ごしたり)⑥異性とのお付合いも自由きままだし(これはそうできる人とできにくい人がありますね、毎度ですが同性もありです。)などなど、なかなかに捨てがたいことも多々あるものです。結婚するとこの6つが大きな制約を受けることになります。結婚するということは、パートナーと生活していくことなので、自分だけの思い通りにはならないわけです。例えば、今日はワールドカップで決勝トーナメント出場がかかる大一番のテレビ中継があるとします。自分一人であれば、仕事や予定などもやりくりし最優先で観ようとします。ところが、パートナーがスポーツやサッカーに全く興味がなければどうでしょう。更には、お相手がスポーツは嫌いだということもあるのです。今の時代はテレビが複数台あるでしょうし、PCなどでも観られるわけですが、それぞれ別々行動するか、場合によっては、それを諦めなくてはならないことになってしまうかもしれません。独身時代の今までであれば考えられない状況です。こんなことがストレスとなり、諍いになったり、相手の事が嫌になったりしてしまいます。これは、ほんの一例ですが、先に挙げた独身時代の特権ともいえる6ポイントはできなくなるか、実行がかなり難しい情況になります。では、なぜパートナーを得たい、一緒に暮らしたい、結婚したいと考えるのでしょうか。こちらも6つのポイントがあります。①好きになった人と暮らせる。②会話をすることで、情報共有しながら、相談しながら暮らせる。③バランスの良い食生活が送れる。④病気や災難にあったとき安心感がある。⑤出かけること(旅行、外食、ショッピング、散策など)が楽しくなる。⑥子供を授かることもでき家族ができる。考えていくと、一人で暮らすこと、パートナーと暮らすこと、を比べた時、まだまだ良い点、悪い点が列挙できそうです。最終的は個々人の考え、想い、判断によるものですから、パートナーを得て結婚することだけが良いとも言い切れません。ただ、私は一人でいること、孤独でしかないことは、精神的なことも含めて病気の元だと考えています。この点については過去のブログ触れていますが、イギリスは大臣をおいてこの問題に取り組んでいるのです。最後に歴史上の偉人の言葉を記してみます。

『生ぜしもひとりなり、死するも独りなり、されば共に住するも独りなり、さすれば、そいはつべき人なき故なり』

一遍上人

生まれてくるときも、死ぬときも人は独りである。一緒に暮らしても独り、添い果たすような仲はない、という意味です。自分自身を厳しく見つめ、研鑽を重ねるということだとでしょう。この言葉は冷徹な真実であると思いますが、それでいて尚、人は伴侶を求めるものではないでしょうか。

『結婚しなさい。もし良い妻を持てば幸せになるだろう。もし悪い妻を持てば哲学者になるだろう。』

ソクラテス

うーん、そうかっ! だから俺は理屈っぽくて哲学者のようなんだなっ、って言ってるの誰ですか?