パートナー代表の高橋俊哉です。9月になりました。今年はお彼岸過ぎても気温が下がらずいまだに酷暑が続いています。また私の周りでもコロナ話も結構あります。体調やメンタルケアには十分注意していただき、感染防止も怠らず励行されますように。カウンセラー高橋はこのところ時間の有限性ということを考えます。やるべきことを書き出すTO DOリストを作ろうとか優先順位を決めてから仕事に取り掛かれとかよくいわれますが、逆にやらないことを決めておくことの方が大事なのでないかと思うようになりました。婚活も人生も限られた時間の中でどう頑張って取り組むかということが肝要です。今日はそんなことを書いてみます。日々の生活の中でちょっとした気づきからやめることを決めていくこと、と、もう少し大きな視点でやめることをどう考えるかについて書いて参ります。

日々取組んでみたらどうかと思うこと

1.自分がやろうとすることを阻害していることをリスト化する。:まずは自分が日々やっていることをノートなどに書き出してみることです。昔読んだ漫画で、学生が勉強しようとする前に先ずは鉛筆を削り出し(かつてはシャープペンシルではなくて鉛筆でした!)山ほどの鉛筆を延々と削り続けているうちに日が暮れる、というのがありました。私自身、勉強をしようとしたり、考え事をしたり、資料をまとめようとする前に、面倒くさいとか気持ちが前に向かなかったり、無意識に先延ばしにしたいと感じてゲームやスマホチェックなどに興じてしまいがちでした。そうなると決めている時間内に終わらず後悔しながら1日が過ぎてしまっていました。そこでやろうとする仕事に取り掛かる前に何をしているか、を自分自身を観察しながら書き出してみることにしました。・スマホでニュースを読む。・麻雀ゲームをしている。・ソリティアをしている。・メールチェックし断ることも返信している。・休日に行こうと考えている店の情報検索などなど。これらをとにかく書き出してリスト化しました。

2.やらないことリストを見えるところのに張り出す。:リスト化したらそれを嫌でも自分の目に入るところに貼ってみます。私はメモにして手帳に挟んでおいて、仕事をするときには取り出して立てかけておきます。ただ、実行できないと意味がないので先のゲームなどは一度にやる回数とかやるタイミングを決めて時間制限をすることにしています。アメとムチをうまく組み合わせることが長続きするコツです。

もう少し大きな視点でやめることを構えにしておく考え方

婚活も人生も限られた時間の中で活動してくわけですから、その活動の量は自ずと限られてきます。活動を増やすためには何かをやめる必要があるわけです。仏教では諦めるとは、明らかにすることであり、物事を明確に見極めたうえで捨て去ることを決めよう、としています。一方でやめるということはなかなか難しいものです。「継続は力なり」とか「成功するまでやり続ければ失敗はない」とか「石の上にも三年」といわれるように、続けることが美徳だという考え方が日本人には染みついています。やめることと続けることは同じレベルで大事なことだと思いますが続けることの方が価値が高いと考えがちですね。やめることをどう構えたらよいでしょうか。

1.やめること=自己防衛。:ブラック企業などに勤め、残業に残業を重ねたうえで鬱病となってしまい、最後には自ら命を絶ってしまった、などというニュースは日常茶飯事となっています。そうなる前、限界に達する前にやめることができれば生き延びることができるわけです。人間以外の生物は❝生き延びる❞ことを最大のポイントにして日々暮らしているので、そのための決断と行動は躊躇することがありません。人間でも無理が重なって危険な状態になってくると、行動が変調になったり、体調不良となって身体が危ない状態を知らせてくれます。そのサインを見逃さないことが大切です。

2.やめられない理由①やめることはカッコ悪いという意識がある。:私たちは幼少のころから何かを始めたら簡単にやめることは根性なし、とか、辛抱が足りない、などと言われ続けてきます。なので、辛い、向いていない、やめたい、と思ってもなかなかやめられないのです。

3.やめられない理由②やめるとそれまでの人間関係がなくなってしまう。:何かをやめるということは、そこで発生していた人間関係がなくなってしまうことを意味しています。友人や家族が離れていってしまい孤独になることはとても恐くてやめられないというわけです。

4.やめられない理由③それまで費やしてきた費用や時間、努力が無駄になる。:今所属している場所や環境にはかなりのコストと時間などを使ってきているとここでやめてしまうことでそれらが全て無駄になってしまうと考えたり、大きな敗北感に包まれてしまいます。

5.身内を含め他人の意見・要望でなく自分の気持ちを優先することが最も大事なこと。:身体が悲鳴を上げ続けている場合は待ったなしでやめるべきですが、そうではない状態だと、周りの声というのは世間体を気にするものだし、新たな挑戦よりも安定した現職を続けることを勧めるものです。たしかに、今のことをやめて新たな道に踏み出したとしてもうまくいく保証はないし、今よりももっと悪い状態になってしまうこともあるでしょう。ケースバイケースとしか言わざるを得ません。逆に続けた方がよいこともあるものです。概ねうまくいっていたのに一時的にダメになっていたり、ちょっと停滞したり、うっかりとミスしてしまうこともあるものです。そんな場合は続けた方がよいのでしょう。結局、自分がどう考えるか、自分の心に寄り添い、自分で自分のことを決めることがよいのでしょう。そうすればたとえ失敗しても納得がいくし、改めて捲土重来という思いも湧いてきます。

後段の部分は『QITTING やめる力 最良の人生戦略』ジュリア・ケラー著からの抜粋でした。気になる方は是非ご一読を。

人生でも婚活でもやるべきことに集中して活動できるように取組んで参りましょう!そのためにはやらないことから考えることも良い方法だと思います。