パートナー代表の高橋俊哉です。6月も最終盤となって、夏のような暑さが続いていますが、皆さま、いかがお過ごしでしょうか。私高橋は、朝、いつもより早めに起きるようにして、朝散歩を6:30~7:00ごろにスタートするように心がけています。この時期の早朝はとても気分よく歩けます。歩くことで、目に入る花々、この時期はなんといっても紫陽花がとても楽しみ。注意して見てみるとたくさんの種類があり目の保養になります。また、街を渡る風や日陰の有難さも実感できます。運動不足をお嘆きの向きや体重コントロールをしたい、体力をつけたいとお考えなら、早朝散歩がおススメです!お勤めの方も、休日にトライしてみてはいかがでしょうか。お休みの日といえば、皆さまはどのようにお過ごしになっていますか。仕事で疲れてしまって、だいたいぼーっとしている内に一日が終わっちゃうな、なんていう方もいらっしゃるかもしれませんね。このぼーっとする時間、退屈な時間をどう考えたらよいか、というのが今日のテーマです。
植島啓司著『心コレクション』に、ドイツの文学研究者エルンスト・ローベルト・クルティウスの言葉が紹介されています。「イエスの33年の生涯のうち、よく知られているのはたった3年にすぎません。だが、彼の沈黙の生活が栄光に満ちた生を準備したのです。」これに対して植島さんは、「もっともつらくて意気消沈してみえるときこそ、その人にとって、もっとも実り多い時期なのではないか。人々の注目を浴びる華やかな時期は、そこで収穫したものをただ消費しているにすぎない。何かを成し遂げたいと思ったら、いつでも深い沈黙に入る準備が必要となる。」と述べています。仏教でも、退屈に感じる時間は、洞察や発見の前段階とみる考え方があります。皆さまも経験があるかもしれませんが、退屈という不快な状態になっているとき、自分の興味の対象を見つけられたり、心を静めることができたり、エネルギーをどう使ったらよいかを見出したりすることができるものです。今の時代は、電車の中などでも、ひたすらスマホとニラメッコしている人がとても多いですよね。かくいう私も、ついスマホでナンプレやクロスワードをやったりしますし、仕事に合間にニュースをチェックしたり、麻雀ゲームをしたりしますが、スマホやPCに遊んでもらうことが習慣化すると、心があてもなくさまようと生じる人間的な成長の機会を失ってしまうようです。脳を自由に遊ばせていると、時に創造性や成長のきっかけとなることがあることがわかっているのです。退屈はエネルギーが低下している状態でもあるので、課題をやり遂げたり、ゴールに到達して、問題が無い状態になっている表れでもあります。目的を無くしたような気分になっています。そこで、退屈が新しいものに目を向けさせ、人は挑戦しようとする気持ちになるというわけです。このことは、心理学では、デフォルト・モード・ネットワークとよばれています。一人でボーッと過ごす時間を定期的に続ければ、思わぬひらめきやアイディア、自分でも気づいていなかった問題点などがときどき出てきます。まるでカーナビのように、人生をよりよい方向へと向かわせてくれるのです。
一方、このデフォルト・モード・ネットワーク、つまりマインドレスな状態ばかりだと、注意が散漫になったり、脳が疲れてしまったり、ネガティブ感情に支配されてしまうというデメリットもあります。ポジティブに集中してコトにあたろうというときは、マインドフルネス瞑想などをして、今、ここ、自分に集中することが大事です。何か課題に取り組んでいるときに、課題と関係のないことに注意がそれたら、それたことに気づき、今の課題に注意を向けなおすように軌道修正していきます。
人間に与えられた自然な感情をすべて活かすこと、感情全体のバランスをとって、今一大ブームであるマインドフルネスも大事に活用しながら、退屈な時間にも逃げずに向き合っていけば、婚活も人生も新たな道が拓けるのだと思います。