パートナー代表の高橋俊哉です。真冬の2月も逃げ足早く過去って、3月も8日となっています。3月も早く去る、ということで慌ただしく時が流れていきそうですから、地に足付けて今日一日を大切にして参りましょう。年度末で多忙だという方も多いと思います。季節の変わり目、花粉も飛んでいます。雪も舞ったりしています。お気をつけてお過ごしください。カウンセラー高橋は、朝、寒いけれどスタートすると意外と天気予報と違って、日差しが有難く温かく感じることもあるなあ、などと思いながら(もちろん風が冷たく震えあがることもありますが)、つれあいと朝散歩を続けています。今年の平均歩数が約7,500歩ほどとなっています。継続は力なり!、というわけです。

仕事では、LINEのお悩み相談の電話相談や、会員さんやご入会お問合せの面談を日々やっていますが、限られた時間の中で、ふと口を突いて出るのが『ことわざ』です。先人の生きる知恵が詰まった『ことわざ』は、婚活や人生のヒントになることもよくあるものです。今日はそんなことを書いてみたいと思います。

ことわざ』の「こと」は言葉で、「わざ」は、神業、離れわざ、などの「わざ」と同義 で、行為やはたらきを意味するものと考えられます。 「言葉のわざ」、それが「ことわざ」の本義といえると思います。ほんの数語のかたまりが、人を動かしたり、勇気づけたりする力を持って いるというわけです。時には鋭く、時にはやさしく、時には素直に、時には皮肉 に、私たちの心に訴えかけてきます。作家の五木寛之さんは著書『杖のことば』の中で「ことわざとは言葉が杖の形に変化して倒れそうな人間を支えるもの」と表現しています。それこそ山のようにある『ことわざ』の中からいくつか選んでみました使われる場面や状況にわけてご案内してみます。

1.辛く苦しい状況のとき

①人間万事塞翁が馬にんげん ばんじ さいおうがうま):人間はじんかんと読むこともあるようですがにんげんが一般的。人生は何が起こるか予測ができないのだということ。人の世はいつどこでなにが起こるか全く予想できませんね。好調だと思われたものが突然大失敗したり、どん底で這いつくばっていた状況から大逆転に繋がることもあるものです。好調時こそ油断せず目配りし逆境になることも織り込んでおき、苦しい時、もうダメだというときは、諦めず粘って粘っていれば好転していくのだ、と信じていきたいものです。

天は自ら助くる者を助く(てんは みずから たすくるものを たすく):これは英国の作家、サミュエル・スマイルズが1850年代後半の著作『自助論』の序文にある言葉です。人生は自分の手でしか開けない、自助の精神こそが人間が真の成長を遂げるための礎になると、同書は説いています。そして、貧しさや困難も人間の成長には恵みとなるのだと。根気強く耐えている時間も快活さを失ってはなりません。快活さは、どんな逆境にあっても希望を失わず「逆境を逆境としない」生き方をもたらしてくれます。

2.健康に関するもの

朝茶は三里戻っても飲め(あさちゃは さんりもどっても のめ):朝、飲む一杯のお茶は災難よけになり福を呼び込む、と言われています。飲むのを忘れると縁起が悪いといわれることもあるようです。たしかに、朝、起きてお茶を飲むと頭がすっきりします。身体が欲しているので染み込んでいくように感じます。飲むのを忘れたら、三里つまり約12km先から戻るというのはちょっと大変!なので、カウンセラー高橋は飲んだ後5km歩くことにしています。

起きて働く果報者(おきて はたらく かほうもの):健康で働くことができる人は、何よりも幸せ者だという意味です。私たちは、健康な時ほど働けることの喜びを忘れがちですが、病気で寝込んだりすると、働ける幸せと健康の大切さに気付かされるものです。日常の小さな幸せなは健康によって成り立っているのです。働くことだけではなく、趣味に没頭したり家族のために家事ができるのも健康があってこそ。普段からバランスの取れた食生活や運動、休息、入浴、睡眠で、何より大切な健康を保って参りましょう!

3.婚活や人生の構えとしたいもの

思う念力岩をも通す(おもうねんりき いわをも とおす):どんなことでも一心に思いを込めてやれば、必ずできるということ。物事は必死になって行えば、どんなことでもやって出来ないことはない。たとえ岩のように堅く大きな障害があったとしても、その壁を乗り越え必ず成就させることができるということ。お見合を何度実施してもなかなか交際に至らない会員さんにこのことわざお伝えしたことがあります。すると、改めて意思込めて婚活に取組んでみます!、とおっしゃっていただきました。

②情けは人のためならず(なさけは ひとの ためならず):情けは人のためならずとは「人に親切にすれば、その相手のためになるだけではなく、やがてはいい行いとなって自分にもどってくるのだ」という意味のことわざです。「誰かに親切にしても、それはその人のためにはならない」というのは間違った解釈です。本意は、自分の施したいいことが回り回っていつか自分のもとに返ってくる、という意味なので、どのような人にも親切にする、優しい気持ちを持つことの大切さを示していると思います。仏教でいうところの慈悲心ですね。

人生や婚活は、困難がつきもの、なかなかそう簡単にはいかないものです。それでも、自分を信じて、なんとか前に進んでいきたいものです。そんなときこそ、先人の知恵の結晶、『ことわざ』を尋ねてみることが、無限の原動力に結びつくと感じています。