パートナー代表の高橋俊哉です。3月も残すところあと二日。天候不順だったり、寒暖差が大きい日々が続いてきましたが、ここにきて気温上昇、桜の開花ももうすぐですね。花粉症にはケアしつつ明るく陽気にいきましょう!
人間は社会を形成し、その中で自らの役割を果たしつつ、他者と有機的に繋がりながら生きています。一人だけで閉じていては生きていけません。なので人生にはパートナーが必要だし、それを得るためのお手伝いをさせていただくカウンセラー高橋の仕事も意義があるものだと考えています。一方、孤独、つまり一人で過ごす時間、も大切なものです。一人で過ごす時間は、自分と向き合い、自分を満たし、時間を有効に使えるようになるための大切なひとときなのです。孤独を辛く感じるのは、太古から受け継がれてきた種の本能だといわれています。仲間とはぐれて一人になってしまうことが生命の危険に繋がっていた時代は、生きていくのに欠かせない能力でした。現代は、安全性が増し、命の危険も小さくなっているため、必要以上に孤独であることを辛く感じる必要はないのです。孤独とは❝自分自身❞を大切にすることです。自分のやりたいこと、考えたいこと、心や身体を癒し、自分を大切にする時間でもあります。それぞれが本来の❝自分自身❞に戻ることで、家族や友人、パートナーに対し、お互いを尊重できるようになるのです。それでは、孤独であることの大事な4つのポイントについて書いてみます。
1.ストレスの解消になる。:他者と関わっている時間が長くなると、自分自身はどうしても疲弊し消耗していきます。一人の時間を持つことでリフレッシュできるようになります。ウォーキングやゆっくり時間をとって入浴することもとてもよいと感じています。
2.自分自身と向き合える。:「孤独は人を成長させる。」といいますが、自分自身と対話することで、心の声に耳を傾けることができ、自分は何をどう考え、何がしたいのか、ということが自覚できるようになっていきます。婚活においても、自分の求めるパートナー像を明確にイメージし、その素晴らしいパートナーを得るためには自分自身も変わり、磨くことが必要だと気づくことになります。自分自身に意識を注ぐと、自分の考え方や行動、価値観などを見つめ直し、内面を磨く時間にすることができるというわけです。
3.パートナー、家族、友人の大切さを認識できる。:一人の時間を作り過ごしてみると、本当に大切なひとのことが心に浮かんできます。いつも一緒にいると、それが当たり前になり、感謝の気持ちが薄れていくこともあるものです。一人になれば、「いつも話を聴いてくれたな。」「一緒にご飯食べたい。」と、今の生活が当たり前ではないことに気づかされます。本当に有難いことなのです。
4.コトに集中できる。:一人だといつもより集中力が上がります。周りの他人がいると、騒がしかったり話しかけられたりして、思ったように集中できません。どんなに仲の良い人であっても、その場にいるだけで気が散ってしまいます。取り組むべきこと、好きなこと、打ち込みたいことがあるときは、意識的に一人の時間を作ることが大切だと思います。効率が上がり、大きな成果や成長に繋がったりします。カウンセラー高橋も会社勤めをしていた頃、休日出勤し一人で仕事をすると、いつもの倍以上はかどったたなあ、と感じたことがよくありました。(この時代、休日出勤はおススメできませんが。(笑))
孤独、一人の時間を過ごすときは、ネガティブな気持ちではなく、逆に一人の時間を思う存分楽しむ、という構えでいることがよいと思います。気持ちをリラックスさせ、着心地の良い服を身に着け、静かな空間に身を置くことが大事です。一人の時間を過ごすときはスマホは閉じておくこと。スマホがあるとメールや電話に対応したり、SNSなどに気が散ってしまうからです。だからこそ一人の時間は、スマホやパソコンなどのデジタルデバイスから距離を置く「デジタルデトックス」を心がけることが大切です。スマホから離れることで、有意義に使える時間が増え、素敵な充実したおひとりさまタイムが過ごせます。SNS疲れも予防できますから、必要がない限りスマホなどからは離れておきましょう。
かのモンテーニュは「エセー」の中で『われわれの本当の自由と、極めつきの隠れ家と孤独とを構築できるような、完全にわがものであって、まったく自由な、店の奥の部屋を確保しておくことが必要だ。そしてこの部屋で、極めて私的にして、外部のことがらとの交際や会話が入りこむ余地にないような、自分自身との日常的な対話をおこなわなければならない。…』と語っています。店の奥の部屋を確保するには勇気や決断が求められます。そして孤独と向き合い自分自身との対話を実践したのですね。けれどそれは、けっして孤立しているのではなく、自分の心の動きや思考を自分自身に集中させるためだったと。