パートナー代表の高橋俊哉です。日一日と春になっていくようですが、まだまだ行きつ戻りつが続きます。ご自愛されてください。さて、時々カウンセリングでお話ししたり、ブログにも書いたりするのですが、『他人を変えることはできないが、自分自身は変わることはできる。』と考えています。しかし、自分が変わるということは、実は並大抵のことではありません。普段、成績の良くない人が、一念発起、徹夜で頑張って試験で高得点を取る、なんてことはまずあり得ないことなのです。短期間の猛烈な頑張りで結果が出る、というようなことはめったに無いのです。何故かというと、人間の防衛本能が邪魔するようなのです。脳が、急激な変化を嫌うのです。脳にとっては、変化することがストレスになってしまうようです。大きな変化が続くと心身に大きなダメージになることがあるので、自己防衛しようとするらしいのです。ではどうすれば、自分を変えることができるのでしょうか。テレビで脳神経の専門医の方が、こんなことをお話ししていました。甘いコーヒーを、ゆっくりゆっくり時間をかけてほんの少量づつ飲み続けていると、お腹が減らずダイエットできるのだそうです。つまり時間をかけることで脳を騙すのだそうです。脳に気づかれないように、少しづつ、小さな努力を続けることが、最終的に大きな効果に繋がる、ということです。例えば、運動を始めよう!、と思ったら先ずは5分歩くことや電車で座席に座らない、といったことから始める。慣れてきたら、歩く時間を10分にしたり、エレベータでなく階段を使うようにしていく。そうすると毎日歩くことがあたりまえのことと脳が認識します。で、また暫くしたら少し運動量を増やしていく。これを継続して無理なく運動量を少しづつ増やしていくと確実な変化が出てくるとのことなのです。小さなことからコツコツと始めて、西川きよし師匠のようですが(笑)、少しづつ負荷を大きくしていくことを続けていけば良いというわけです。継続は力なりということですね。性格などはなかなか変わるものではありませんが、優しくなりたい、と思ったら、急に周りに優しくしよう!、というのはダメですね。無理をすると、脳が抵抗し、元の木阿弥となってしまいます。先ずは、笑顔で挨拶することから始めるのです。毎日続けていって、そのことを自分で自分を褒めてあげると励みになります。やがて自分が変わっていることに気が付きます。婚活だとどうでしょう。突然高価なプレゼントを渡したり、サプライズで高級なレストランに連れていくというのはダメなのです。お見合やデートの時には、笑顔で自分から挨拶する。お相手の話に耳を傾ける。そして、これをいつもするようにする。それから、ショッピングに付き合ったり、食事をしたりしていく。デートが続いてきたら、映画に行ったり、オシャレなレストランで食事をする。先ずはランチから初めて、ころあいをみてディナーに誘ってワインで乾杯、といった具合です。

無理なく小さなことから始める、これは入りやすいでしょう。問題は、少しづつレベルを上げていきながら継続していくことです。

『ローマは一日にして成らず』といいますね。

最終的にカメがウサギにも勝てるのです。