パートナー代表の髙橋俊哉です。10月も30日まで進んできています。今年は涼しさが感じられ、秋を満喫できるような時候となってきています。一方、インフルエンザや風邪の方も結構いらっしゃいますので、手洗い・うがい・食事・入浴・睡眠など生活のリズムと基本を大切にして、明るい笑顔と心持もお忘れなく!

さて、毎日の暮らしの中で、皆さんはどんなことを大切にしていらっしゃいますか。仕事のこと、家族のこと、健康のこと、お金のこと。そして、これからの人生をどう過ごしていくか。年齢を重ねるにつれて、考えることも増えていきます。若いころには勢いで進めたことも、少し立ち止まって考えるようになったり、先のことが気になって、なかなか一歩を踏み出せなくなったりすることもあります。

婚活も同じではないでしょうか。

よいご縁に恵まれたい。自分に合う人と出会いたい。これからの人生を一緒に歩めるパートナーがほしい。そう願いながらも、なかなか思うように進まないことがあります。申し込んでも返事がない。お見合いをしても交際につながらない。交際が始まっても、途中でご縁が終わってしまう。そんなことが続けば、誰だって落ち込むものです。

では、私たちは、そんな人生をどのように歩いていけばよいのでしょうか。

最近、私は自分自身の暮らしや仕事を振り返りながら、一つの合言葉を考えてみました。

「考える。動く。感謝する。笑う。そして委ねる。」

特別な修行が必要なわけでも、難しい哲学を理解しなければならないわけでもありません。どれも、普段から私たちが知っている言葉です。

けれども、この五つを日々の暮らしの中で意識してみると、人生との向き合い方が少し変わるのではないか。今回は、そんなことを考えてみたいと思います。

一つ目は、考える。

私たちは、毎日さまざまなことを考えています。

今日の仕事をどう進めようか。あの人には、どのように伝えたらよいだろうか。家計をどうやりくりしようか。健康のために何をしようか。婚活であれば、どんな人に申し込もうか。お見合いでは何を話そうか。交際中のお相手と、これからどう関係を深めていこうか。

考えることは、生きていくうえで大切な働きです。

ただ、ここで少し注意したいことがあります。

考えることと、考え続けて動けなくなることは違います。

たとえば、婚活でお断りされたとします。

「自分の何がいけなかったのだろう」「もっと違う話をすればよかったのだろうか」「年齢のせいだろうか」「自分には魅力がないのだろうか」。

いろいろなことが頭に浮かびます。次に生かすために振り返ることは大切です。しかし、答えの出ない問いを繰り返し、自分を責め続けてしまったらどうでしょう。

考えることが、いつの間にか自分を苦しめるものになってしまいます。

そんなときは、少し問いを変えてみてもよいのではないでしょうか。

「今回の経験から、何を学べるだろう」

「次に一つだけ変えるとしたら、何だろう」

「自分にできることと、自分には決められないことは何だろう」

こうした問いなら、次の一歩につながるかもしれません。

私たちは、相手の気持ちや世の中の出来事を、すべて自分の思いどおりにすることはできません。それでも、自分の言葉や行動を振り返り、これからどうするかを考えることはできます。

考えるというのは、すべての答えを出すことではありません。今の自分にできることを見つけることでもあるのです。

そして、考えたら、次に進みましょう。

二つ目は、動く。

どれほどよいことを考えても、実際に動かなければ、現実はなかなか変わりません。

健康のために歩いたほうがよいと分かっていても、家の中で考えているだけでは歩数は増えません。会いたい人がいるのに、連絡をためらっていたら、関係が深まる機会を逃してしまうかもしれません。新しいことを始めたいと思っていても、「もう少し準備ができてから」と先延ばしにしていたら、いつまでたっても始められないことがあります。

私自身も、頭では分かっているのに、なかなか動けないことがあります。やったほうがよいと分かっているのに、つい後回しにしてしまう。もう少し考えてからにしようと思っているうちに、時間が過ぎてしまう。人間というのは、なかなか思いどおりにはいかないものですね。

だからこそ、大きなことを一度にやろうとしなくてもよいのだと思います。

まずは小さく動いてみる。

散歩に出てみる。気になっていた人に連絡してみる。申し込みを一件してみる。積んであった本を開いてみる。机の上を片づけてみる。ずっと気になっていたことを、五分だけやってみる。

小さな一歩でも、動けば、何かが変わります。

やってみたからこそ、分かることがあります。思っていたより簡単だったこともあれば、予想以上に難しかったこともあるでしょう。動いた結果、別の方法がよいと気づくこともあります。

最初から完璧な計画を立てる必要はありません。考えながら動き、動きながら考えればよいのです。

婚活でも、同じことが言えます。

理想の相手について考えることは大切です。しかし、条件を考え続けるだけでは、出会いは始まりません。プロフィールを見て、気になる方がいたら申し込んでみる。お見合いが成立したら、実際に会ってみる。会ってみて初めて分かることも、たくさんあります。

もちろん、無理をして動く必要はありません。心身の調子が悪いときには休むことも大切です。準備が必要なときには準備をする。

それでも、できることが一つ見つかったら、小さく動いてみる。

人生は、その小さな積み重ねで進んでいくのではないでしょうか。

三つ目は、感謝する。

私たちは、つい、今あるものよりも、まだ手に入っていないものに目を向けてしまいます。

もっとお金があれば。もっと若ければ。もっと健康であれば。もっと仕事がうまくいけば。もっと条件のよい人と出会えれば。

こうした願いを持つこと自体は、悪いことではありません。よりよい人生を望むのは自然なことです。

ただ、まだ手に入っていないものばかりを見ていると、今、自分のそばにあるものに気づきにくくなってしまいます。

朝、目が覚めたこと。温かい食事をいただけること。声をかけてくれる人がいること。仕事があること。自分を気にかけてくれる人がいること。今日も一日を過ごせること。

普段は当たり前だと思っていることの中にも、ありがたいものがたくさんあります。

もちろん、人生には苦しいこともあります。経済的な問題、病気、人間関係の悩み。感謝をすれば、それらがすぐに消えてなくなるわけではありません。苦しいときに、無理に感謝しようとする必要もないと思います。

それでも、苦しさだけですべてが埋め尽くされているわけではないと気づくことは、心を支える力になるのではないでしょうか。

私は、結婚相談所の仕事を通して、多くの方とのご縁をいただいてきました。

会員さんが勇気を出して申し込まれたこと。お見合いが成立したこと。交際が始まったこと。悩みながらも前に進まれたこと。そして、ご成婚という節目を迎えられたこと。

その一つ一つに、それぞれの方の努力と、出会いを支えてくださった方々の存在があります。

仕事を続けられることも、会員さんに出会えることも、決して自分一人の力だけではありません。

そう考えると、自然と「ありがとうございます」という気持ちが湧いてきます。

感謝することは、ただ礼儀正しく振る舞うことだけではありません。自分一人ですべてを成し遂げているわけではないと気づくこと。そして、今あるものを、もう一度見つめ直すことでもあるのだと思います。

「ありがとう」という言葉は、相手のためだけのものではありません。口にした自分自身の心も、少し温かくしてくれることがあります。

四つ目は、笑う。

考える。動く。感謝する。

ここまで来たら、もう一つ、大切にしたいことがあります。

それは、笑うことです。

人生には、思いどおりにならないことがたくさんあります。どれだけ考えても答えが出ない。動いても結果が出ない。感謝したい気持ちはあっても、心に余裕がない。

そんなとき、真面目な人ほど、すべてを深刻に受け止めてしまうことがあります。

自分が失敗したからいけない。もっと努力しなければいけない。こんなことで落ち込んではいけない。もっとしっかりしなければいけない。

そうやって、自分を追い込んでしまう。

もちろん、反省することは大切です。しかし、反省と自己否定は違います。

失敗したからといって、自分のすべてが駄目になるわけではありません。うまくいかない日があっても、人生全体がうまくいかないと決まったわけではありません。

そんなときこそ、少し肩の力を抜いてみる。

自分の失敗を振り返って、「いやあ、またやってしまいましたね」と苦笑いしてみる。気の置けない人と話してみる。おいしいものを食べる。好きな音楽を聴く。猫の仕草を見て、思わず笑ってしまう。

そんな時間も、人生には必要です。

笑うことは、問題をなかったことにすることではありません。苦しさを無理に隠すことでもありません。

問題は問題として受け止めながらも、それだけに心を占領されないようにすることです。

婚活でも、お見合いの結果が思うようにならなかったとき、落ち込むのは当然です。けれども、一度のお断りで、自分の人生のすべてを決めつける必要はありません。

「今回はご縁が違ったのかな。さて、次はどうしましょう」

そんなふうに、ほんの少し気持ちを切り替えられたら、また前を向けることもあります。

笑顔は、人との距離を近づけてくれることもあります。自分自身の緊張をほぐしてくれることもあります。

いつも笑っていなければならない、ということではありません。つらいときには、つらいと言ってよいのです。

ただ、人生の中に笑える時間を残しておく。

それも、自分を大切にすることの一つではないでしょうか。

そして五つ目は、委ねる。

最後に、私が大切にしたいと思う言葉があります。

それは、「委ねる」です。

考える。動く。感謝する。笑う。

ここまでは、自分が意識して取り組めることです。

では、その先はどうでしょう。

考え抜いても、答えが出ないことがあります。できる限り動いても、望んだ結果にならないことがあります。相手の気持ちは、こちらの努力だけでは変えられません。人生には、自分の力ではどうにもならないことがあるのです。

そんなとき、私たちは、何とかして結果をコントロールしようとします。

もっと努力すれば何とかなるのではないか。もっと考えれば正解が見つかるのではないか。何とかして相手の気持ちを変えられないだろうか。

もちろん、努力が必要な場面はあります。簡単に諦めてしまわないことも大切です。

しかし、自分にできることを十分に考え、実行した後も、結果を思いどおりにしようと握りしめ続けていたら、心は疲れてしまいます。

そこで、「委ねる」という考え方が出てきます。

委ねるとは、何もしないことではありません。責任を放り出すことでも、運命に任せて努力をやめることでもありません。

自分にできることは誠実に行い、その先の、自分には決められないことを手放す。

私は、そんな意味で受け止めています。

婚活であれば、自分に合う人を考え、プロフィールを整え、申し込み、お見合いでは相手に誠実に向き合う。交際が始まれば、お互いを理解するために話し合い、関係を育てていく。

そこまでの努力は、自分にできることです。

けれども、相手が自分をどう感じるか、二人の関係がどこへ向かうかは、自分一人では決められません。

できる限りのことをしたら、あとは相手の気持ちも尊重する。ご縁が続けば、そのご縁を大切にする。残念ながら続かなかったら、悲しみを受け止めながら、また次の一歩を考える。

そのように、結果をすべて自分の責任として抱え込まないことも大切なのだと思います。

私は、これを「ご縁に委ねる」と表現してもよいのではないかと思っています。

私たちは、何でも自分の思いどおりにしようとしなくてもよいのです。

人生には、自分の努力だけでは説明できない出会いがあります。思いがけないところから助けが来ることもあります。時間がたってから、あの出来事にはこんな意味があったのかと気づくこともあります。

もちろん、すべての出来事に、必ず分かりやすい意味があるとは限りません。つらい出来事を無理に「よいことだった」と言い換える必要もありません。

ただ、今は分からないことを、今すぐ結論づけなくてもよいのではないでしょうか。

できることをしたら、少し手を緩める。

自分の人生を大切にしながら、同時に、自分の力では動かせないものがあることも認める。

そこには、諦めとは少し違う、静かな安心があるように思います。

五つの言葉を、日々の暮らしの中で

ここまで、五つの言葉について考えてきました。

「考える。動く。感謝する。笑う。そして委ねる。」

順番に並べてみると、一つの流れが見えてきます。

まず、考える。自分は何を望んでいるのか、今何ができるのかを見つめる。

次に、動く。考えたことを、小さくても実行に移してみる。

そして、感謝する。自分一人の力だけで生きているわけではないことに気づき、今あるものを大切にする。

さらに、笑う。思いどおりにならない日にも、心に少し余白を残し、自分を追い詰めすぎない。

最後に、委ねる。自分にできることをしたら、結果のすべてを支配しようとせず、先へ進んでいく。

もちろん、人生は、この順番どおりに進むとは限りません。考えているうちに動きたくなることもあれば、笑ったことで新しい考えが浮かぶこともあります。感謝することで、もう一度頑張ろうと思えることもあるでしょう。

大切なのは、五つの言葉を完璧に実践することではありません。

迷ったときに思い出してみる。行き詰まったときに、一つだけ試してみる。それくらいの気持ちでよいのだと思います。

私自身も、まだまだできていないことばかりです。考えすぎて動けなくなることもあります。動いた結果に一喜一憂することもあります。感謝を忘れたり、笑う余裕をなくしたりすることもあります。

それでも、気づいたときに、もう一度この合言葉に戻ってくればよい。

人生は、一度の失敗で終わるものではありません。何度でも考え直し、やり直し、歩き直すことができます。

人生にも、婚活にも、余白を

婚活は、人生の一部です。そして、結婚することだけが、人生のすべてではありません。

パートナーを得ることを望むのなら、その願いを大切にしていただきたいと思います。一方で、婚活が思うように進まないときにも、自分自身の価値まで否定しないでいただきたいのです。

人にはそれぞれの歩みがあります。出会いの時期も、人生の転機も、人によって違います。

だからこそ、考える。自分にできることを考え、必要なことを一つずつ整理する。

動く。無理のない一歩を踏み出し、新しい出会いや経験を重ねていく。

感謝する。出会えた人、支えてくれる人、今日まで歩いてきた自分にも目を向ける。

笑う。うまくいかない日にも、自分を責めすぎず、人生の楽しみを忘れない。

そして委ねる。誠実に取り組んだら、結果を急ぎすぎず、ご縁が育つ時間も大切にする。

そうして歩いていく中で、思いがけない出会いや、新しい自分に気づくこともあるのではないでしょうか。

私は、結婚相談所の仕事を通じて、人の人生は本当に一人ひとり違うものだと感じています。すぐにご縁がまとまる方もいれば、時間をかけてご自身の気持ちを整理しながら進んでいく方もいます。

どちらがよい、悪いということではありません。

その方には、その方の歩みがあります。

私たちにできるのは、その歩みを尊重しながら、今できることを一緒に考え、必要なときには背中を押し、迷ったときには立ち止まって考えることです。

そして、結果を急がせるのではなく、その方自身が納得できる道を探していくことだと思います。

人生は、すべてを計画どおりに進めるためだけにあるのではありません。思いどおりにならないことも含めて、私たちはさまざまな経験をし、人と出会い、自分自身を知っていくのだと思います。

「考える。動く。感謝する。笑う。そして委ねる。」

この五つの言葉を、私自身も日々の暮らしの中で大切にしていきたいと思います。

考えるだけで終わらず、小さく動いてみる。動けたことに感謝する。うまくいかないときにも、ときには笑ってみる。そして、自分にできることをしたら、あとは少し力を抜いて、人生の流れに委ねてみる。

それは、何か特別なことを成し遂げるためというよりも、今日という一日を、少しでも誠実に、楽しく、穏やかに生きるための知恵なのかもしれません。

結婚相談所パートナーは、これからも「婚活と人生の伴走者」として、皆さんと一緒に考え、必要な一歩を応援し、ご縁に感謝しながら歩んでまいります。

人生は、まだまだこれから。

考えて、動いて、感謝して、笑って。そして、ときには委ねながら。

皆さんとご一緒に、一歩一歩、歩いていけたら嬉しく思います。