パートナー代表の高橋俊哉です。今日はバレンタインデーですね。ニュースなどによると義理チョコはもうほとんど消滅しているとのことでした。カウンセラー高橋が会社員の時代は、それなりにいただいて、ホワイトデーで倍返しという感じでした。いただくと持ち出しでしたね。今朝、つれあいとベランダでお茶しているときに、重い袋差し出されました。赤ワインと吟醸酒!有難い限りです。まあ、結局二人で呑むのですが。(笑)

さて今日は、偶然という不思議な機会をどう考え、どう構えると人生や婚活が好転していくのか、ということについて書いてみます。私たちはつい、「努力すれば報われる」「正しい選択をすれば幸せになれる」と信じたくなります。特に婚活や人生設計においては、「失敗=自分の何かが足りない」という思考に陥りやすいものです。

しかし、もっと大きく、もっと自由な視点でみてみると気が付くことは、人生は計画通りに進む直線ではなく、無数の偶然が交差するネットワークであるという事実です。ある思索家は「偶然は人生のノイズではない。それは構造そのものだ」と述べています。

私たちは成功者の物語を聞くと、そこに必然性を見出します。けれども実際には、たまたまその場所にいた、たまたまその人に出会った、たまたまそのタイミングだった、という偶然が大きく作用しています。

婚活も同じです。理想の条件を揃え、戦略を練り、プロフィールを整えたとしても、最後に決定的な意味を持つのは「偶然の出会い」です。では努力は無意味なのでしょうか。いいえ、そうではありません。重要なのは、努力で結果を“作る”のではなく、努力で偶然に“出会いやすくする”という発想への転換です。

偶然をコントロールすることはできません。しかし偶然と接触する回数を増やすことはできます。人と会う、場に出る、話す、動く。この試行回数こそが未来の可能性を広げます。婚活において「何人会えば成功する」という公式は存在しません。なぜなら人生は非線形だからです。小さな出会いが大きな転機になることもあれば、完璧に見えた縁が自然消滅することもある。

ここで大切なのは、うまくいかなかった出来事を「自分の価値の否定」と結びつけないことです。人間が出来事のあとに理由を作る「物語の罠」というものが指摘されています。私たちは結果を見て、「あのときの選択が間違っていた」と考えます。しかし本当にそうでしょうか。あの出会いがあったからこそ次の出会いがあるかもしれない。あの失敗があったからこそ自分の価値観が明確になるかもしれない。偶然が織りなす世界では、短期的な失敗は長期的な意味を持ちうるのです。婚活に疲れてしまう方の多くは、「コントロールできないものをコントロールしよう」として苦しくなります。好かれようとしすぎる、評価されようとしすぎる、完璧な自分を演じようとする。

しかし本来、縁とは制御ではなく共鳴です。偶然の中で起きる化学反応なのです。だからこそ必要なのは、完璧になることではなく、開いていること。閉じずにいること。「不確実性は脅威ではない。それは可能性だ」ということです。未来が確定していないからこそ、今日の一歩に意味が生まれる。もし人生が完全に決まっているなら、努力も希望も不要です。偶然があるからこそ、逆転もある。想定外の幸運もある。

ここで重要なのは、謙虚さです。成功している人も、偶然の恩恵を受けています。うまくいかない人も、偶然の影響を受けています。この理解は、他者への優しさにつながります。「あの人は選ばれた」「私は選ばれない」という二元論から解放されるのです。婚活においても同様です。合わなかったご縁は、優劣ではなく“位相が違った”だけ。タイミングがずれていただけ。偶然の配置が一致しなかっただけです。

ではどう生きればよいのでしょうか。答えはシンプルです。小さな行動を続けること。閉じないこと。偶然を拒まないこと。完璧な準備を待たないこと。人生も婚活も、確実性を求めすぎると止まります。不確実性を受け入れると動きます

そして動く人の周囲には、偶然が集まりやすい。私は多くの方の婚活を見てきましたが、最終的にご縁をつかむ方は「途中で意味を決めつけなかった人」です。一回の不成立を人生の否定にしなかった人。たまたまの出来事を柔らかく受け止めた人。偶然を敵ではなく、まだ見ぬ可能性の入口と見なした人です。偶然は恐れるものではありません。偶然は人生の共同制作者です。あなたの人生は、あなたの努力だけで作られているのではない。無数の出会い、環境、タイミング、言葉が重なってできている。

その事実を知るとき、人は少し肩の力を抜けます。婚活とは、自分を証明する場ではなく、偶然に出会う旅です。だから焦らなくていい。比べなくていい。必要なのは、今日も少しだけ前に出ること。そして偶然が扉を叩いたときに、開けられる心でいることです。不確実だからこそ人生は豊かです。不確実だからこそ出会いは奇跡になります。偶然を恐れず、偶然と踊る。その姿勢こそが、未来をしなやかに切り拓く鍵になるのではないでしょうか。