パートナー代表の高橋俊哉です。寒さ続いていますね。お気をつけてお過ごしくださいませ。早1月も残り3日となっています。もう3日しかないと焦るか、いやまだ3日あると余裕をもてるか。1日1日を大切に、精いっぱい生き切ろうという思いで生きてい売れば、後者にような心持ちでいられると思います。
最近読んで、静かに、しかし深く心を揺さぶられた一冊があります。
それが、喜多川泰さんの小説『運転者』です。
物語としてとても読みやすい一方で、人生や仕事、人とのご縁について、
「ああ、そういう見方があったのか」と自分の凝り固まった考え方を、そっとほぐしてくれる作品でした。
婚活の現場にいても、人生相談を受けていても、
「なぜうまくいかないのか分からない」
「こんなに頑張っているのに報われない」
そうした声を耳にすることは少なくありません。
『運転者』は、まさにそんな心境にいる人に、
今とは少し違う“人生の見方”を差し出してくれる物語だと感じます。
■ 人生が停滞していると感じるとき
『運転者』の主人公は、仕事も家庭も思うようにいかず、
「自分は運が悪いのではないか」「人生がどこか間違っているのではないか」
そんな思いを抱えています。
婚活でも、これとよく似た状況があります。活動している。努力もしている。
それなのに結果が出ない。気づけば、焦りや不安ばかりが募っていく。
そういうとき、人はつい
「もっと良いやり方があるのでは」
「自分には何かが足りないのでは」
と、外側に答えを求めがちです。
けれども『運転者』は、
人生がうまく進まない理由を、意外なところに示してくれます。
■ 「運」は偶然ではなく、積み重ね
物語に登場する不思議なタクシー運転手は、主人公にこうした趣旨のことを語ります。
人生の結果は、突然やってくるものではない。今すぐ役に立たないように見える行動や、
誰にも評価されない誠実さの積み重ねが、やがて“運”として返ってくるのだ、と。
これは、婚活にも人生にも、とても大切な視点だと思います。
お相手に選ばれること。結果が出ること。
成婚というゴール。
そればかりを見ていると、うまくいかない時間が、
無意味なものに思えてしまいます。
けれど実際には、その時間の過ごし方こそが、
未来を形づくっているのかもしれません。
■ 見返りを求めない生き方が、巡りを変える
『運転者』が教えてくれる大切なことの一つに、
「見返りを求めすぎない」という姿勢があります。
すぐに成果が出なくても、
感謝されなくても、
損をしたように見えても、
誠実に生きることをやめない。
婚活においても、
相手にどう思われるかばかりを気にしすぎると、
自分らしさを見失ってしまいます。
一方で、
自分がどんな態度で人と向き合いたいのか、
どんな関係を大切にしたいのか、
そこに軸を置いている人は、
不思議と信頼され、長いご縁につながっていきます。
『運転者』は、
人生は「得をするか損をするか」で測るものではなく、
「どう在るか」で静かに動いていくものだと教えてくれます。
■ コントロールできないからこそ、意味がある
人生も婚活も、すべてを自分の思い通りに進めることはできません。
タイミング。
相性。
相手の事情。
自分の心の変化。
コントロールできない要素ばかりです。
けれど『運転者』は、
だからこそ人生は味わい深いのだ、と語っているように感じます。
自分では遠回りだと思っていた出来事が、
あとになって振り返ると、
「あれがあったから今がある」と思える。
婚活での出会いや別れも、
その最中にいるときは辛くても、
人生全体で見れば、
必要なプロセスだったと気づく日が来るのかもしれません。
■ 人生も婚活も、「どう進むか」は自分で選べる
『運転者』を読んで強く感じたのは、人生の出来事そのものよりも、
それにどう向き合うかが、未来を大きく左右するということです。
結果が出ないときに、不満と焦りで心を満たすのか。
それとも、今できることを丁寧に積み重ねるのか。
婚活においても、うまくいかない時期を
「もうだめだ」と捉えるのか、
「今は土台をつくる時間」と捉えるのかで、
その後の流れは大きく変わってきます。
■ 進んでいる実感がなくても、人生は動いている
『運転者』が最後に伝えてくれるのは、
今すぐ目に見える結果がなくても、
人生はちゃんと前に進んでいる、という安心感です。
婚活に疲れている方へ。
人生に行き詰まりを感じている方へ。
もし今、
「何も変わっていない」と感じていたとしても、
誠実に生き、考え、行動している限り、
その時間は決して無駄ではありません。
人生は、ある日突然、
思いがけない形で動き出すことがあります。
そのときに備えて、
今日という一日を、
どう生きるか。
『運転者』は、そんな静かな問いを、私たちに投げかけてくれる一冊でした。
気になった方は、是非手に取って読んでみてくださいませ。










