パートナー代表の高橋俊哉です。今日は去年のクリスマスイブからはやひと月。去年のクリスマスイブはカウンセラー高橋は内視鏡検査を受けた日なのでした。楽しく過ごしていても、苦しみの中で藻掻いていても、なんとなくボウ―っとしていても時は確実に過ぎていきますね。相変わらずの天候が続いています、皆さま、寒中見舞い申し上げます。

さて、なかなかに厳しい寒さが続くこの時期は、お家でまったり過ごすのがよさそうです。本を読んだり、考えをまとめたり、書き物をしたり、お見合い候補者を選んでみたり…。そんなとき何かがあると更に素敵な時間になりますね。それはずばり音楽です。

気分が落ち込んでいるときも、音楽を聴いていると心が癒されたなあ、と感じたことはないでしょうか。音楽を聴くと癒されるのは、大きくなったり小さくなったり、強くなったり弱くなったりする連続的な揺れがあるからなのだそうです。これは「ゆらぎ」とよばれています。音にあるこの「ゆらぎ」に心が安らぐ秘密があるというわけです。人の生体リズムや自然界には、1/fというゆらぎが存在しています。人の心臓の鼓動には1/fゆらぎがあり、川のせせらぎや虫の声などにも1/fゆらぎがあります。お互いの振動が共鳴すると「美しい」と感じ、心を和ませてくれるのです。1/fゆらぎの波長は、聴覚を通して脳に働きかけ、感情や情緒を安定させてくれます。その結果、臓器の状態も安定し、血流が良くなり、安眠もできて、心身を健康に保ってくれることに繋がります。

その時の気分に合った曲を聴くと、自分の気持ちが音楽と一緒になって、ぐっと内に秘めていたうっぷんやストレスが外に出やすくなります。また、認知症のお年寄りに音楽療法を実施したところ、それまで誰とも会話をしなかった方が、自分の知っている曲を聴いて、緊張がほぐれ自分からおしゃべりをするようになったという事例もあるようです。脳から出る脳波は、リラックスしている時や、集中している時に出ているのが「α波」です。人は起きて活動している時などは、緊張やイライラ状態の脳波である「β波」が多く表れ、ストレスが溜まっていきます。そんなときに、1/fゆらぎをもつ音楽を聴くと、α波が出やすいといわれています。会社のオフィスや病院の待合室などでもゆったりとした音楽が流れていることが多いのも理由があるからなんですね。

ストレス解消の音楽というと、クラシック音楽の効果がよく知られています。カウンセラー高橋も朝起きるとモーツァルトやバッハを聴くことが多いのです。特にモーツァルトは、感覚的に脳を活性化する音を組み合わせ、癒し効果のある音楽をつくることのできた数少ない天才だとされています。モーツァルトに代表されるクラシックを聴くと頭が良くなる、とまでいわれ、これは「モーツァルト効果」として主張されています。(今も検証は続いているようです。) モーツァルトの作品には、一定の安定したリズムが刻まれており、そのリズムは聴く人の生態リズムにあいまって、自律神経のバランスがよくなり、潜在能力を引き出します。勉強や仕事の能率が悪くて悩んでいる人には、モーツァルトはおススメです。ただ、最近の研究では、クラシックだけでなくジャズやポップス、フォークやロックなど、自分が聴きたい音楽であればどんな音楽でも身体の緊張が解け、皮膚温が上昇し、筋肉の緊張度が低下するという報告がなされています。そん時の自分の気持ちとぴったり合う音楽を聴いて、ストレスの解消になっていくわけですが、コツとして、最初にスローな曲をかけて、気分が徐々にあがってきたら、だんだんと元気な曲に変えていくと、気分がかなりへこんでいても、少しずつ落ち込みから脱することができます。これはカウンセラー高橋の日々の体験から実感しています。

婚活や人生でうまくいかなかったり、絶望の淵に沈んだりすることもあるでしょう。また立ち上がって一歩踏み出すための元気をくれたり、辛い気持ちに寄り添ってくれたり、集中力を高めたり、時には昔の懐かしい記憶を思い出させてくれる。この音楽の力を婚活や人生の中で最大限に活用していきたいものですね。