パートナー代表の高橋俊哉です。婚活と恋愛は何が違うのでしょうか。どう考えたらよいのでしょうか。成婚になかなか至らない初婚40代半ばの女性会員がいます。なかなか素敵な女性なのですが、婚活がなかなか進まないのです。長寿社会になっているせいか、様々な人と話していて、年齢よりも姿かたちは若く見えるが、精神的には幼く感じることが良くあります。この女性もそうで、ファッションもいつも素敵なのですが、20代後半から30代前半のような感じなのです。条件も悪くないので結構お見合いの申込みをいただきますが、ことごとく断ってしまうのです。年収基準も設定していますが、とにかく容姿へのこだわりが半端ではありません。自分自身もアイドルスターの追っかけをしていて、婚活をその延長線で考えています。なんどもカウンセリングしているので、その度にいろいろな角度からアドバイスするのですが、聞き入れません。当方から紹介しても、一緒に暮らすことを考えたときに生理的にダメだというのです。選ぶのは、イケメン、高学歴、高身長、高収入、年下、身軽と、かつて言われた三高よりもはるかに厳しい条件なのです。カウンセリング時ももっぱらアイドルの近況報告になってしまい、これではなかなか進まないのもお分かりだと思います。今日はこの女性を反面教師にして、婚活を進めるうえで考えるべき2つのポイントについて書いてみたいと思います。一つ目は恋愛と結婚は全く別物だということです。上記で皆様お感じになるように、この女性は夢見る夢子ちゃんなのです。男性が、恋人に求めるものはどういうことになるでしょうか。容姿、スタイル、明るさなど外見的なことになります。では結婚相手にはどうかというと、家庭的であること、堅実であること、穏やかで優しいことなど内面的なことや性格的なことなのです。派手や華美よりも清楚であることを求めるわけです。この女性は、学生時代や若いころ結構モテていたので、未だにその感覚に囚われてしまっているのです。おかしいおかしい、こんなはずはない、と言いながら活動しています。一層お化粧や、洋服や持ち物などに力を入れるのですが見当違いなのです。やるべきは、年相応の常識的な女性を目指すことです。世間的な常識を学んだり、言葉遣いに気を使ったり、笑顔で会話するように心がけたりすることなのです。
二つ目は運命的な出逢いに期待しすぎなのです。この女性は、ドラマや小説のような運命的な出逢いを期待していたり、白馬に乗った王子様を待っていたりしているわけですね。これは断言できますが、現実には起こりえないことなのです。現実的な幸せを探す婚活において、現実的でない幸せを求めすぎると、青い鳥は逃げて行ってしまうものです。そして、お相手となる男性の条件があまりにも狭すぎたり、理想ばかりを追うこともNGなのです。こんな素敵な私に相応しいのは、こういう男性でしかありえない、という思い込みが婚活の妨げになっています。前日したような女性の条件をすべて満たせる男性はとても僅かしかいませんし、そういう男性が求める女性は、自分も厳しい条件を満たしていなければならないのです。この女性は、ギリギリ同い年かそれ以下の年齢の男性が希望なのですが、このような男性は10歳以上年下の若い女性を希望しますから、マッチしないわけです。その年代の女性とは勝負にならないのです。
婚活は自分自身を磨く活動でもあります。選ぶ権利もありますが、選ばれなくては何も進みません。自分が理想とするお相手をイメージしたら、自分自身がその方に相応しいのかどうかという現実をきっちり見つめたうえで、相応しいパートナーとなれるよう努力することが大切です。可能であるなら、できる限りの努力を惜しまないことです。また一方では、現実の自分を受け入れ、大事にしてくれるパートナーを見つけることも婚活成功の鍵なのです。